プロダクションスタッフ | お仕事図鑑250 - 日本の学校 | 色んなお仕事を紹介
お仕事図鑑250
監修/元全国小学校社会科研究会会長 羽豆成二

テレビ・映画


プロダクションスタッフの仕事
 プロダクションというのは、ふつう、映画や出版物、広告などを制作する会社をさします。製品をつくって売る会社ではなく、マンパワー、人間としての能力で勝負する会社です。プロダクションスタッフは、そのマンパワー、制作スタッフや営業スタッフなどがスムースに仕事ができるよう、経理や総務などの部門でバックアップするのが、仕事です。
 一口にプロダクションスタッフといっても、このプロダクションの本業、何を制作しているかによって、必要な知識がちがってきます。例えば、広告プロダクションのプロダクションスタッフならば、経理や総務、人事、IT関連の知識が必要なのはもちろんですが、ポスターやCMなどの広告物や宣伝物をどのようにして制作するのか、そこにはどんな人材が必要なのか、どんなことにどれだけの経費がかかるのかなど、広告業界特有の知識も必要です。
 プロダクションスタッフになるには、専門学校などで、経理や会計、ITなどを勉強してから、プロダクションに入社し、業界特有の知識や手法を学んでいきます。

プロダクションスタッフにインタビュー
 出版プロダクションで経理の仕事をしています。経理の専門学校を出てすぐ、この会社に入りました。大きな会社ではありません。社長と編集の人が3人、それにわたしです。ですので、仕事は経理ばかりではありません。他の会社でいう、総務や人事のような仕事もしていて、編集の人たちの業務をバックアップしています。
 もちろん、編集の仕事の基礎も、会社に入ってから勉強させてもらいました。経理上の知識として知っておくことが必要だからです。今では、編集がいそがしいときは、ちょっとしたお手伝いもしています。誤字、脱字を探す校正の下読みをしたり、誌面のレイアウトや表紙のデザインなどについて意見を求められれば、感想を述べたりします。一度、わたしが提案した本のタイトルが採用され、書店でその本を見たときには、思わず買ってしまいました。

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