川村 卓也選手
バスケットボール選手(リンク栃木ブレックス所属)日本代表
川村 卓也選手
バスケットボール選手(リンク栃木ブレックス所属)日本代表PROFILE
1986年4月24日生まれ。岩手県盛岡市出身。仙台市の小学校時代よりミニバスケットボール部に所属。中学校ではバスケットボール部に入部し、中学3年時に初の全国大会に出場し全中ベスト4入りを果たす。盛岡南高校に入学後もバスケットボールで非凡な才能を発揮し、高校3年時にはU-18日本代表主将を務めFIBAアジア男子ジュニア選手権大会に出場。翌2005年には日本A代表候補に選ばれ、キリンカップ、キリンインターナショナル、FIBAアジア男子選手権などにも出場する。高校卒業後はオーエスジーフェニックスに入団し、2006-2007シーズンにはオールジャパン、スーパーリーグとも史上最年少ベスト5を獲得した。2008年リンク栃木ブレックスに移籍、4年連続の得点王と2011-2012シーズンには同時にアシスト王も獲得。今後も活躍が期待される、日本初の高卒プロ契約選手。川村 卓也選手の学生時代は・・・
バスケットへの意識を変えたのは、初の全国大会出場
中学からは学校でもバスケットボール部に入り、中学・高校時代は本当にバスケットボールしかしてなかったと言えます(笑)。学生は学業が中心のはずだとは思うのですが、ほぼ毎日がバスケットボールの練習と週末には試合、これが僕の学生時代の全てでしたね(笑)。何よりも夢中になれたし、バスケットボールに対しては決して手抜きはしたくなかった。そんな学生生活の中で、バスケットボールへの意識というか思いが少しずつ変わっていくのを感じていました。
最初のターニングポイントになったのは、中学3年時の全国大会初出場でした。県の選抜選手として出場したのですが、初めて全国から集まった選手やチームと試合をしてベスト4に残り、ベスト5という賞をもらえたことは、自分なりの手応えや自信につながったと思います。その時、僕に賞を授与してくださったのがJBLでプレーされていた佐古賢一選手でした。僕もプロのバスケットボール選手になりたいと、強く思うようになった瞬間でした。学生時代のクラブ活動だったバスケットボールに、新たな目標を持つきっかけになった全国大会出場でした。
高校で日本代表に選出、目標は海外でのプレー
日本代表の経験が、プロの道につながった
そして卒業後はオーエスジーフェニックスに入団、2008年シーズンからはこのリンク栃木ブレックスでプレーをしています。でも環境や条件は変わっても、僕の中で「シュートだけは絶対誰にも負けたくない!」という思いは同じです。そういった強い思いが4年連続の得点王という結果にも結びついたと信じています。今僕にとって一番の目標は、やはり海外でプレーすること。3年前にアメリカNBAのサマーリーグに参加させていただきましたが、改めてNBAの凄さに圧倒されました。NBAの選手が怪物に見えましたね(笑い)。僕なんか何もできなくて、けちょんけちょんにされたっていう感じでした。だからこそ「もっと力をつけたい、もっと上手くなりたい!」と思ったし、絶対にまた挑戦するんだという強い目標が持てました。年齢的なことを考えても、チャンスはだんだん少なくなるのはわかっています。だからこそ今、自分の可能性を試したいと思っています。
川村 卓也選手からのワンポイントアドバイス
対人練習で、様々な動きやフットワークを身につける
(1) ウォーミングアップ・ストレッチ・・・これはどんなスポーツにも必要な準備運動です。選手にとって怪我は一番のダメージですから練習に入る前、そして練習後のケアは大事にしてください。
(2) ディフェンス・フットワーク・・・試合では相手の動きにすばやく対応し、相手の動きを阻止しながらゴールを守らなければならない。そこで大事なのがフットワークです。サイドステップやクロスステップなど、実践的ステップを身につけてください。
(3) オールコートでマンツーマン・・・オフェンスとディフェンスの動きを、まずはマンツーマンで身につけるようにしましょう。ディフェンスは相手の動きを見て絶対に抜かれないように。そしてオフェンスはできるだけ少ないドリブルでゴールにたどり着くことを考えて練習してください。
(4) スリーメン、ファイブメン・・・マンツーマンの次は少しずつ人数を増やしチームディフェンス・チームオフェンスの練習をしましょう。少しずつ試合感覚に近づきながら対人でディフェンス、オフェンスの動きを身につけるようにします。マンツーマンよりもいろんな状況を作り、さまざまな動きを瞬時に判断する。よりゲームに近い感覚・動きを身につけるためには重要な練習です。
これらの練習はバスケットボールの基本です。この練習を身につけた上で、それぞれのポジションに必要な技術や力をプラスしていくことが重要です。ちなみに僕は毎日、シュート練習は必死にやっていました。パスからシュートしたり、ドリブルからシュートしたりと、いろんなシチュエーションを考えシュートのパターンを変える。どうすれば最高のプレーやシュートができるのか、考えながら練習することも大事なことです。また高校時代にヒップホップをよく聞いていましたね。これはバスケットボールの動きのリズムに、ヒップホップのテンポが合うんですよ。ぜひ一度、試してみてください。
※プロフィール等は2012年7月時点のものです。
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