PROFILE
1995年11月7日生まれ。富山県出身。元バスケットボール選手だった父の影響で、小学校1年生からバスケットボールを始める。父がコーチを務める富山第一高等学校に進学し、1年時にU-16の日本代表に選出されアジア選手権3位、2年時には飛び級でU-18の日本代表に選出されアジア選手権4位の成績を残す。また2年生エースとしてウインターカップにも出場した。筑波大学に進学後は1年からインカレに出場し3連覇を成し遂げた。2017年、在学中ながらアルバルク東京と契約、Bリーグ2017-2018シーズン優勝に貢献し新人王を受賞した。また2017年には東アジア選手権日本代表に選出、そして2018年にはワールドカップ2019の日本代表に選出され、アジア地区予選でもその活躍が注目されている。馬場 雄大選手の学生時代は・・・
世界で!いつかNBAでプレーできる選手になりたい!
中学生になると、バスケットボールは頭を使う競技であり、考えてプレーする面白さやシステマチックにやる楽しさを指導者から教わり、ゲームとしてのバスケットボールが益々好きになっていきました。また、日本代表の候補として世界の選手たちと戦ったのも中学3年生の時でした。まるで格闘技のようでもあり、体と体の勝負のようなプレースタイルに、タフさも必要なスポーツだと感じたんです。世界のバスケットボールを初めて肌で感じ、多くの経験をさせてもらったことで『自分も世界に通用する選手になりたい』と思うようになりました。そして『いつかNBAでプレーがしたい!』と明確な目標になったのは高校生の頃からです。
僕が進学した富山第一高等学校のバスケットボール部には、コーチとして父がいたので、再び父の指導を受けることになりました。そして初めて日本代表に選ばれたのも16歳の時です。高校1年生でU-16アジア選手権、2年生でU-18アジア選手権に出場しました。おそらく高校時代には、バスケットボール選手として生きていくというはっきりとした自分の道が見えていたと思います。
筑波大学からBリーグのアルバルク東京へ・・・
Bリーグは、全ての選手たちに夢を与えてくれた
そんな中、2016年のBリーグ発足は日本バスケット界にとっても、そして僕たち選手にも大きな変革でした。以前の2つのリーグが1つにまとまり、プロリーグとして立ち上がったことで選手たちに夢を与えてくれました。それだけでなく、これからバスケをする子ども達にも目指す場所ができたんじゃないかと思います。
そして僕は2017年から筑波大学に在学しながらアルバルク東京と契約させていただき、Bリーグでプレーすることになりました。アルバルク東京に入った当初は、エリート軍団でキレイなバスケをするかっこいいチームというイメージだけが強かったんですが、ルカ・ヘッドコーチが就任したことで徐々に変わってきたと思います。ルカコーチは練習にもすごく細かく、ひとつのミスも許さない精密なバスケをコンスタントにできることが、チームの強みだと考えています。そこに勝ちたいと思う気持ちがコーチからも伝わり、自然と僕たちも負けられないと思う意識がプレーを更に高めていると感じます。そして昨シーズン、Bリーグ優勝という素晴らしい結果を出すことができ、僕にとっても最高のシーズンになりました。
馬場 雄大選手からのワンポイントアドバイス
バスケは習慣のスポーツ。毎日の積み重ねが結果を作る
(1)走る・・・マラソンのような長距離は走りませんが、ダッシュなどのスプリント系のトレーニングはバスケットに有効的だと思います。そして次にボールを加え、バスケットの動きの中で走る。これがバスケットに必要な足腰を鍛えることになります。
(2)パス・・・パスで一番大事なことは正確さです。ゲームの中ではドリブルをするよりパスの方が、より速く攻撃などをすることができます。それだけにパスの正確さは重要です。特に走りながら、動きながらより良いパスができれば、ポイントにつながります。もちろんパスにもいろんなパターンがありますが、ポイントは受ける相手にとっても次につながる、思いやりのあるパスをすることだと思います。
(3)ドリブル・・・バスケットボールの基礎ですが、大事なのはハンドリングとボディコントロールを鍛えることです。力強いドリブルや、変化のあるドリブルはゲームを大きく左右します。またハンドリングは一人でもできるトレーニングなので、まずは基本のドリブルを身につけて下さい。
(4)シュート・・・得点となる大事なシュート。それだけにどうしても力んでしまいがちですが、いかに力まず正確なシュートを打てるかが重要。毎日のフリースローの練習は欠かせません。特に動きの中から打つシュートでは、体幹や体のバランスを鍛えておくことも必要です。そして練習中から,試合で使うシュートフォームを心がけて打つようにします。
(5)体幹トレーニング・・・パスやシュート、ドリブルなど。どのような動きにも体の体幹とバランスは必要です。特にバスケットは空中で体がぶつかり合うことも多いので、体幹を強化し体の安定性を高めるスタビライザートレーニングは重要だと思います。
またファイブ・オン・ファイブなど、ディフェンスやオフェンスの様々なパターンを考え、見て、身につけることも大切な練習です。
※プロフィール等は2018年11月時点のものです。
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