髙田 真希選手
バスケットボール選手 デンソーアイリス所属
2020東京オリンピック女子バスケットボール銀メダリスト
髙田 真希選手
バスケットボール選手 デンソーアイリス所属2020東京オリンピック女子バスケットボール銀メダリスト
PROFILE
1989年8月23日生まれ。愛知県豊橋市出身。豊橋市立北部中学校から本格的にバスケットボールを始め、バスケットボールの強豪校である桜花学園高等学校に進学。高校時代は多くの全国タイトルを獲得、特に3年時にはインターハイ、国体、ウインターカップと3冠を達成した。卒業後はデンソーアイリスに加入。初年の2008-09シーズンより主力として試合に出場し、Wリーグルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。その後もWリーグ得点リーダーやWリーグベスト5を何度も受賞、2013-14シーズンには初めてレギュラーシーズンMVPを受賞した。また日本代表としては2009年に初選出、バスケットボール女子アジア選手権で3位を獲得した。その後も日本代表として数多くの世界大会に出場し、2015年のアジア選手権で優勝。翌2016年のリオデジャネイロオリンピックではベスト8の成績を残した。そして2018年から日本代表のキャプテンを務め、2020東京オリンピック女子バスケットボールでは見事銀メダルを獲得し、日本中に感動を与えた。またバスケットボール選手の傍ら、スポーツイベントなどを取り扱う株式会社TRUE HOPEを設立、社長としても活躍している。髙田 真希選手の学生時代は・・・
自分で決めたゼロからのスタート。逃げ出すわけにはいかない!
桜花学園は全国大会の常連優勝校であり、もちろん選手達も中学時代から全国大会優勝経験者ばかりです。そんな中に入った私は、練習について行けてないところからのスタートでした。でも周りの心配を振り切って、桜花学園に行くことを決めたのは私自身だから投げ出すわけにはいかない。自分で決めたことを最後までやり通す。そんな思いだけが当時のモチベーションになっていたと思います。くじけそうになったこともありましたが、どうすれば他の選手について行けるのかを毎日考えては無我夢中で練習していました。また、応援して家を出してくれた両親に少しでも成長した自分を見せたいという思いもあり、高校生ながら頑張れたんだと思います。
桜花学園からデンソーへ、そしてオリンピックのコートへ
速く試合に出てアピールできれば、日本代表につながる
そんな中で実業団のデンソーアイリスに決めたのは、早く試合に出られると思ったからです。正直に言って入団前はWリーグの中でも成績の良いチームではありませんでした。だからこそ早く試合に出て自分をアピールできるかもと考えたんです。また当時から日本代表を目指していましたから、そのためには、早くたくさんの試合に出てアピールしたかったんです。デンソーアイリスではルーキーイヤーから多くの試合に出場することができ、新人王もいただきました。そして入団の翌年、初めて日本代表に選出されオリンピックが見えてきました。中学時代にアテネオリンピックのバスケットボールを見て、自分もでたいと思い続けた夢が一気に近づきました。
オリンピックはすごい大会です。スポーツでこんなに世界中の人を沸かせることができるイベントは他にないと思います。注目度や影響力もすごく、何より大きな感動を与えてくれます。そんなオリンピックにリオデジャネイロに続き東京オリンピックと2回出場できたことは大きな経験と感動です。そして東京オリンピックでは銀メダルを手にすることができ、少しの悔しさと大きな嬉しさを味わうことができました。また、日本バスケットボール界にとって初のオリンピックメダル獲得が、大きな躍進になればと思います。
髙田 真希選手からのワンポイントアドバイス
確かな基本を身につけた、個々の強さがチーム力となる
(1)ウォーミングアップ・・・練習前に体や筋肉を温めたりするために必ず行います。ランニングやダッシュが中心ですが、練習前後のストレッチは怪我の防止としても大切です。
(2)オフェンス練習・・・主にドリブルとシュートの練習です。ドリブルはバスケットボールの基本で、正確に速く強くボールをつくことを身につけます。基本のドリブルができるようになったら、技のバリエーションも練習していきます。シュートも同じく正確さを身につけることが大事です。リンクから目を外さず、整ったシュートフォームを心がけて反復練習をします。そして基本のシュートが身につけば、レイアップシュートなどのバリエーションを練習します。
(3)ディフェンス練習・・・相手選手にプレッシャーを与えるディフェンスは大事です。最初は1対1のディフェンスから2対2など最終的に5対5とより実践的に練習します。特にディフェンスではステップやフットワークを鍛えておくことも重要です。
以上が練習メニューですが、ほとんどが基本練習です。大事なことは基本をしっかりと身につけて、試合を想定したイメージを持って練習することだと思います。あとは食事と睡眠をしっかりと取って、練習にも負けない動ける体を心がけてください。
※掲載内容は2022年6月の取材時のものです。
2/2ページ