秋田県 金足農業高校 | 心の復興願い 被災地の子どもたちにカブトムシ贈る | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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心の復興願い 被災地の子どもたちにカブトムシ贈る

秋田県 金足農業高校 造園緑地科「絆のカブトムシプロジェクト」のみなさん

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今年創立90周年を迎えた秋田県立金足農業高等学校の造園緑地科の生徒たちが、東日本大震災で被災した小学校の子どもたちに、自分たちで育てたカブトムシをプレゼントする「絆のカブトムシプロジェクト」に取り組んでいる。

きっかけは昨年4月。剪定実習や校庭の掃除で集めた枝や葉の腐葉土の中に、自然産卵してふ化したカブトムシの幼虫を見つけたことから。生徒たちはカブトムシを育てて被災地の子どもたちに届けることで、心の復興に少しでも力になれたらと、懸命に飼育に努めた。その結果、昨年は岩手県内の3校の小学校に贈ることができ、児童たちは大喜びだったという。

2年目となる今年は、7月に5人の3年生が岩手県の大船渡市立赤崎小学校にカブトムシを届けたのに加え、90周年事業のボクシングの交流試合で来校した宮城県名取市の宮城県農業高校を訪問。震災から7年経った今年4月、新校舎が完成した同校で植樹事業を行った。植えたのはヤマボウシとナンテンの苗木で、ヤマボウシは「友情を深める」、ナンテンは「難を転じて幸運に変える」という意味があるという。

秋田県 金足農業高校 造園緑地科「絆のカブトムシプロジェクト」のみなさん2 秋田県 金足農業高校 造園緑地科「絆のカブトムシプロジェクト」のみなさん3

参加した5人は、被災地の復興にはまだまだ時間がかかると思うが、助け合いの心で少しでも役に立てるよう努めていきたいと話していた。
(2018年9月掲載)

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