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私の幼少期 ~両親の教え~
(お名前の五十音順です)
※プロフィール等は取材時点のものですので
ご了承ください。
税理士法人 たいよう総合会計事務所 会長 欠野アズ紗さん プロフィール 逆境の時でもプラスの考え方をする両親は、どんな時でも笑顔でした。
両親に教わったこと 「キレイ」と感じられることを多く体験させる
欠野 アズ紗さん

戦中、生きていくだけでも大変な時代に私は生まれました。当時は写真を撮ることも高価だったはずです。それでも私が赤ちゃんの頃の写真が多数残されています。また、物が手に入りにくいそんな時代に、両親は私のために、わざわざ中国にいた知り合いから純綿の肌着を取り寄せ、着せてくれました。私には3人弟がおり、私だけが女の子だったからか、本当に両親は私を慈しんでくれました。温かい両親のありったけの愛を受けて、私は育ちました。
また、当時としては本当に希少だったと思いますが、4歳からクラシックバレエを習わせてもらいました。踊りが好きだった私の「喜ぶ顔が見たい」から、おそらく両親は習わせてくれたのだと思います。日本舞踊もピアノも習わせてもらいました。サラリーマンの家庭でしたから、決して裕福ではありませんでしたが、もともと両親はクラシック音楽が大好きで、2人でバレエの公演を見に行ったりもしていましたから、踊る私を見ることが嬉しくて仕方がないといった感じでした。
キレイなものを見ることも大好きでした。夕焼けなど自然情景を見ては両親と「キレイだね」と言い合い、美術館にもよく連れていってもらいました。その影響からか私はキレイなものが大好きになりました。

欠野 アズ紗さん
お父さんに教わったこと 何かにつけて子どもを誉め、趣味を豊富に持たせる
欠野 アズ紗さん

父は性格が穏やかで、優しい人でした。父はいつも私のことを誉めてくれました。何かにつけて「良かったね」「よくやったね」と言ってくれるのです。
父から叱られた経験は誰しも一回くらいは持っていそうなものですが、私には本当に一度もありません。
そんな優しい父は東京大空襲の日、会社の宿直当番でした。当時、宿直は手当てが出ましたので誰もがしたがり、その日も替わって欲しいと人に頼まれたそうです。人の良い父は快く替わってあげ、その日、その会社は空襲で全焼となり、父は命が助かったということがありました。
父はまた「趣味を大事にしなさい」ということをよく言っていました。父自身も俳句や詩吟、洋画や宝塚鑑賞など趣味が豊富で、豊かな趣味を持つことが豊かな心をつくることだと信じていました。時にはいたずらをして子どもたちを驚かせて喜ぶ、そんな可愛らしい一面も持ち合わせている父でした。


お母さんに教わったこと 決して物事を暗く考えず、すべてのことに感謝をする

時代も時代だったので「女の子は学校の勉強はしなくても良いのよ」と母に言われ、育ちました。それよりも挨拶、何事にも感謝することを教えられました。時間にも厳しく、寝坊は許されませんでしたし、朝は日の出とともに起きなさいとしつけられました。
母は勝ち気で楽観的で、決して物事を暗く考えない人でした。そんな母の存在が、いつも私たち家族を良い方向へ導いていてくれた、そんな気がします。絵や文章を書くことが好きだった母は、私の殺風景な下敷きに、鮮やかな色彩の絵を描いてくれたことがあり、友達からも羨ましがられました。
着る服も母が手作りしてくれましたし、また当時の様子を書き留めた母の詩は、今でも私の大切な宝物です。
中学生の頃、私はいじめにあったことがありました。いじめられてもその子に対して挨拶をしたり、話しかけたりし、その子との関わりを大事にした結果、そのいじめっ子とも次第に仲良くなっていきました。
決して物事を暗く考えない、きっとそれも母の影響だったと思います。


家族に教わったこと 行事を大切に、家族共有の時間を大切にする
欠野 アズ紗さん

家族、兄弟の仲が良いのは、おそらく行事を大切にしたからだと思います。お正月やクリスマス、運動会やお誕生日会など、行事は家族総出で皆でわいわい。休日は天気が良ければ必ず奥多摩方面にハイキングに出かけ、ありとあらゆる歌を皆で歌いました。小川があればはだしになって、手ぬぐいでメダカをすくって遊んだり、何をするにも家族一緒。共通の時間を多く持ったことで家族の絆が深まったのだと思います。


両親に教わったこと 子どもの前で不平不満を言ったり、人への非難を言わない

両親は、たとえ理不尽だと思われることが起こっても文句ひとつ言いませんでした。少なくとも、子どもたちの前では決して言ったことはありませんでした。戦中、戦後に育ったのに私が憶えていることは楽しいことばかり。決して楽ではなかった生活の苦労も子どもに見せず、両親はいつも笑っていました。
人を疑うことを知らない両親でしたので、時にはトラブルに巻き込まれることもありました。しかし、誰かを非難することはなく、「起こってしまったことは仕方がないから」と笑っているような人でした。すべての出来事をプラスに考える、そんな両親でした。今の私が、「私は周りの人に恵まれ助けられている。試練はたくさんあったけれど、全てのことが何かを私に教えていた。」そう思うことができるのは、紛れもなく両親のおかげです。


欠野 アズ紗さん
子育て中のパパママにメッセージをお願いします。 「子育て」は「親育ち」 すべてをプラスに受け止めることで、見えてくることがあります。

お母さん方、男性と女性は異なります。男の人はどうしても社会や仕事など、外に眼が行きがちです。父親が仕事が忙しい日が続き、子どものことに全く無関心であったとしても、母親が覚悟を決め、子どもに100%の愛情を注げば、子どもはきちんと育ちます。「女性」は周囲の状況の観察眼に優れ、感受性に優れています。父親の状況や心情も理解し、受け止めたうえでおおらかに接し、どうしたら物事が上手くいくのか、どうしたら子どもが伸び伸びと育つのか、総合的に考え、行動する力を女性は持っています。
「親になるための教育」はありません。周囲には自分の思うようにいってくれないこともたくさんあることでしょう。体験しながら、悩みながら親も育っていきます。「子育て」は「親育ち」です。思いがけないことが次々と起こる中、ついつい子どもを叱りすぎたり、戸惑うことの多いお父さんお母さん方は是非、少し考え方を変えて、全てを一度プラスに受け止めてみてください。きっと、そこから学ぶことが見えてきます。

税理士法人 たいよう総合会計事務所 会長
欠野 アズ紗

2009年10月掲載

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