建築学部 まちづくり学科
多角的なまちの将来像を構想し、実現していく素養を身につける。
日本初の建築学部。
まちづくり学科の特長
- カリキュラム
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様々な視点を学修・研究し、より快適に住み続けられるためのまちの新しいあり方を考えます。
■1・2年次「建築学の広がりに触れ、自分の関心のありかを探す」
建築は諸学の融合。1・2年次は3学科共通で建築学の多様性を学びます。またコミュニケーションツールとしての図面設計など、共通の基本スキルを修得。さらに2年次までに、一級建築士の受験資格取得に必要な科目の大半を履修します。
■3年次「人のくらしを見つめ、安全で快適で持続可能なまちづくりを考える」
地球規模で社会状況が変化するなか、私たちがより快適に住み続けられるまちのあり方を考え、まちに関わるさまざまな視点を学修、研究します。1・2年次に学んだ建築の基礎知識をベースに、より実現性の高いスキルを修得します。
■4年次「より良いまちのあり方を研究によって追求し、卒業論文をまとめる」
4年間の集大成となる卒業研究では、各自が研究テーマを決定し、卒業論文を完成させます。机上の論理にとどまらず、新宿キャンパスという立地を生かして実践的なまちづくりに接することができます。
■高度できめ細かなテーマで学べる教育分野
<都市デザイン分野>
建築のみならず、道路や橋、公園、自然など様々な要素を都市というトータルなかたちに計画・デザインしていく技術を扱います。さらに、都市で快適に暮らすための円滑で安全な交通システム、美しい景観や文化財を守る仕組み、土地の使い方のルールや都市生活に関わる諸規制、あるいは市民が都市の計画づくりに参加する方法等も学びます。「都市」を通じて暮らしのあり方を考えていきます。
<ランドスケープデザイン分野>
住宅の庭、街なかの広場や街区公園から、総合・運動公園にいたるまで、また河川水辺の草地、水田や畑などの農地や水路から、斜面樹林や山林にいたるまで、広く屋外空間を計画設計する分野です。机上での、頭と指先を使う計画設計だけでなく、屋外での活動や生物が好きな学生が集まり、現地でのフィールドワークを通じて全身で学んでいます。
<安全・安心分野>
建築学を基礎として、より安全で安心な建築とまちの実現のために、ハード・ソフト両面から実践的な研究・教育・社会貢献活動を行っています。過去の災害の教訓を通して、様々な被害の要因(地震動・液状化・津波・火災・犯罪など)と建築のハード面の仕組み(構造・設備機器・ライフライン施設など)を理解したうえで、建物やまちの被害を低減させるための自助・共助・公助によるソフト的な取り組み(リスクマネジメント・危機管理、業務継続計画、エリア防災計画、体制作り・教育・訓練など)も併せて学びます。所定の授業・試験に合格すると、上級救命技能や社会貢献活動支援士などの資格を得ることもできます。
<環境共生分野>
環境と、ヒトをはじめとする全ての生物が持続可能で共に繁栄できる都市・建築環境づくりについて研究しています。主なテーマは、ライフスタイル提案まで含めた環境共生型の住宅・街づくりや安全・安心も考慮した省CO2型の都市エネルギー計画、自然生態系のメカニズムを知りヒトと環境との調和を考えること、資源・物質循環社会や省エネルギー・創エネルギー社会のあるべき姿を創造すること、都市・建築の環境負荷による生態系へのインパクトを計測・制御する方法を創出することです。もっと見る
- 独自の学習システム
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■日本初の建築学部で、12分野を横断し専門性を高める
1・2年次は3学科共通で幅広い知識を身につけ、3・4年次に12分野の一つに軸足を置きながら他分野も横断的に学び、専門性を高めていきます。有機的につながる多様な領域を理解したうえで、自分の専門を持つことが、将来の仕事の強みになります。
■世界的に活躍する教員陣のもと実践的なテーマに取り組む
住宅や公共建築、商業施設やまちづくりなど、日本国内はもとより世界的に活躍する教員から、豊富な実例を背景に最新情報を学べます。企業や自治体との共同プロジェクトも盛んに行われており、まさに今起きている課題に実践的に取り組める環境です。もっと見る
- 施設・設備
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■都市減災研究センター
地上5階建ての施設の中は、吹き抜け構造。吹き抜けの部分に実際に建築物を建て、免震や耐震、建物の構造の実験を行うことができます。ここでは、建築物・機器等の地震防災新技術の応用研究や建築の長寿命化技術の実用化に関する研究など、地震防災に関する研究を中心に、他にも環境共生といった見地から建築評価するシステムの構築を行っています。産学共同により研究を推進できる新しい技術開発を目的とした研究棟です。
■製図室・設計室
建築を学ぶ上で必ず必要とされる実習・制作を行うスペースが製図室・設計室。
工学院大学では、一度に大人数を収容できる製図室と設計室を備えています。もっと見る
- 留学制度
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■グローバルな視野を広げる本学独自のハイブリッド留学(R)プログラム
言葉の壁にためらわず海外体験ができるように、専門科目の授業を日本語で行い、ホームステイや日常生活で語学力を磨くという日本初の留学プログラム。3年次後期をイギリス・カンタベリーで過ごします。イギリスを中心に世界有数の建築物を見学したり、海外の学生との交流によって国際感覚を磨きます。もっと見る
- 資格について
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■一級建築士(国)合格者数は全国トップクラス
合格率1割という難関の一級建築士試験ですが、2019年度は57名が合格し、全国の大学で8位となりました。もっと見る
まちづくり学科の概要
- 修業年数 4年
- 募集共学
- 学費173万1160円 [初年度納入金]
※2025年4月入学者対象のものです。
学べる学問
- ・建築工学
- ・住居学
- ・環境工学
- ・建築学
- ・材料工学
- ・都市デザイン
- ・環境共生
- ・ランドスケープデザイン
- ・地震工学
目指せる職業
- ・建築士
- ・建築施工管理技士
- ・建築設備士
- ・木造建築士
- ・高等学校教諭
- ・インテリアプランナー
資格
- ・一級建築士
- ・建築施工管理技士
- ・建築設備士
- ・インテリアプランナー
■所定の科目を修得した上で必要年数の実務経験を経て受験資格を取得
一級建築士
■所定の科目を修得し卒業することで、受験資格を取得
二級建築士、木造建築士
■卒業後または、卒業後必要年数の実務経験を経て交付または受験資格を取得
インテリアプランナー、施工管理技士、設備士
■所定科目修得で取得
高等学校教諭1種免許(工業)、学芸員
就職について
大学院修士課程、設計事務所、総合建設業、工務店、ハウスメーカー、公務員、NPO、コンサルタント、ランドスケープ・インテリアデザイン事務所、建材・内装メーカー、不動産デベロッパー、技術研究所 など