【特集】東野有紗選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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東野 有紗選手 プロフィール

東野 有紗選手

バドミントン選手
BIPROGY所属
東京オリンピック混合ダブルス銅メダリスト

PROFILE

1996年8月1日生まれ。北海道岩見沢市出身。陸上選手だった両親の勧めで小学校1年生からバドミントンを始め、小学校5年生の時にはU13ナショナルメンバーに選出されるなど、すでに頭角を現し始めていた。バドミントンの強豪校である福島県富岡町立富岡第一中学校に進学後は中学3年生の時に全国中学校バドミントン大会で女子ダブルス優勝を果たす。その後福島県立富岡高校に進学し、1年後輩の渡辺勇大選手とペアを組むようになった。高校3年生の時には高校選抜で女子ダブルス優勝を果たしている。高校卒業後の2015年に日本ユニシス株式会社(現BIPROGY)に入社。その後も女子ダブルス、混合ダブルスで好成績を出し、2017年の全日本総合選手権大会では渡辺勇大選手とのペアで優勝、翌2018年の全英オープンの混合ダブルスでも日本人として初優勝を果たした。そして2019年の世界選手権の混合ダブルスで銅メダル、2020東京オリンピック混合ダブルスでは初出場で見事、銅メダルを獲得した。渡辺勇大選手との混合ダブルスでは数々の記録を残し、2022年には同種目で日本人初の世界ランキング1位となった。そして現在、次の2024年パリオリンピックに向けてさらなる活躍が期待されている。

東野 有紗選手の学生時代は・・・

バドミントンを心から楽しめたことで、壁を一つ越えられた

東野 有紗選手写真
 両親が陸上の選手だったので私にもやらせたかったようです。ところが地元のスクールでは陸上は小学校3年生からじゃないとだめだったので、小学校1年生から入れるバドミントンのクラブチームに入ったのがバドミントンとの出会いでした。小学校2年生になると全国大会にも出場するようになり、両親の思いとは少し違いましたが、その後も陸上をすることなく、バドミントンを続けることになったんです(笑)。小学校5年生の時にU13ナショナルメンバーに選出されたこともあり、もっと本格的にバドミントンに取り組むため、中学校は強豪校と言われていた福島県の富岡第一中学校に進みました。そして中学進学とともに北海道を離れ、付いてきてくれた母と二人で福島県に移住して学校に通いました。
 中学ではこれまでの北海道の環境との違いだけでなく、周りは強い選手ばかりなので頑張らないといけない、自分だけ妥協できないんだという思いがありました。そのうえ練習の厳しさ、特に長距離を走ったりする朝練のキツさは想像以上で(笑)。バドミントンの楽しさをなかなか見出せなくて、強い子達の中で自分がすごく弱く思えて不安になり、何回も辞めたいと思ったこともありました。そんな私に、当時のインドネシア人のコーチが常に声をかけてくれたり励ましてくれたことが、バドミントンを心から楽しく思えたきっかけになりました。そして、恵まれた環境の中で強い仲間たちと羽根を打ち合って切磋琢磨できることに喜びを感じるようにもなっていきました。
 私はコートを一人で動き回るシングルスより、二人で力を合わせて戦うダブルスが好きでした。もちろん二人でプレーするさまざまな難しさはありますが、一人なら諦めてしまうことも二人で励まし合いながら頑張れば二倍以上の力になると感じたからです。そして結果を出した時の達成感も二倍になるから楽しいんです。

高校卒業後は実業団へ、そして世界のコートへ・・・

私達の強みは、コンビネーションとローテーションの速さ

東野 有紗選手写真
 富岡高校に進学し、同じバドミントン部の一年後輩である渡辺勇大選手と初めてペアを組みました。最初の印象は口数の少ない物静かな少年といった感じで、挨拶をしても返してくれているのかも分からないみたいな(笑)。でもプレーは素晴らしいものを持っていたし、カバー力や相手のいないところをつく作戦力など、テクニックの凄さは群を抜いていました。また、女子のペアとは違ったスピード感も面白かったし、混合ダブルスの楽しさを知った気がします。以来、高校を卒業し実業団である日本ユニシス株式会社(現・BIPROGY)に入社してからも、女子ダブルスと渡辺選手との混合ダブルスで数々の大会に出場し結果を残すことができました。中でも2018年の全英オープンでの混合ダブルス優勝は、大きな喜びと自信、そして更なるモチベーションに繋がっていきました。
 私たちペアの強みはと聞かれたら、やはりコンビネーションとローテーションの速さだと思います。中学・高校時代から組んでいるのであうんの呼吸でわかる部分はもちろんありますが、加えてコミュニケーションを積極的にとるようになりました。コート内で戦術的なことも話し合うようになったし、勝つために何をすればいいかを互いに考えて意見を言えるようになったことで更に優れたペアになれたと感じています。
 2015年に日本ユニシス株式会社(現・BIPROGY)に入り社会人競技者としてプレーするようになり、私達ペアは更に自分たちの強さを発揮できるようになりました。特に国際大会では2018年の全英オープンの優勝が、夢であるオリンピックへ大きく近づく結果となりました。オリンピックに出ることは小学生からの目標で、特に東京開催ということで、出場が決まった時は意気込みはもちろん、大きなプレッシャーもありました。そのうえ無観客というイレギュラーな環境だったので、うまく楽しめなかったという少し残念な思いは残りましたが、メダルを手にできたことはすごく嬉しかったし、日本中が喜んでくれて更なるパワーをもらいました。

東野 有紗選手からのワンポイントアドバイス

バドミントンを楽しむことが、上達へのステップになる

東野 有紗選手写真
 福島県の富岡第一中学・富岡高校時代は練習がハードで、特に中学時代は毎日朝練もあり、我ながらよく頑張っていたと思います。高校になり朝練は無くなりましたが、私達のクラスは各自の競技練習が授業になっていたこともあり、授業の他はバドミントンしかしてこなかった気がします。そんな強豪校の主な練習内容は・・・
(1)ランニング・・・練習の最初には必ず走っていました。バドミントンに限らずあらゆるスポーツで、基礎体力の強化と筋肉を柔軟にする効果、またストレッチの役割もあると思います。
(2)フットワーク・・・基本的には足の迅速な動きを強化するための練習です。試合を意識して前後左右、斜め左右前後など素早い足の動きを反復練習します。また床に置いたシャトルを手で取りに行き逆側に置くという練習もしました。ラケットを持たないので低い姿勢になることが多く良い練習になると思います。
(3)打ち合い・・・練習の中で一番長いのが打ち合いです。相手との打ち合いの中で、ドライブやクリア、ドロップやスマッシュといった基本の打ち方を練習します。また自分が苦手なショットなどは個人練習で克服するようにしていました。
(4)クールダウン・・・練習の最後にはストレッチなどをして筋肉をクールダウンします。酷使した筋肉や身体の部分をケアしておくことはケガの予防にもつながります。

 練習はクラブや学校によっても違うし、指導者によってアドバイスも変わってくると思いますが、私からのアドバイスはバドミントンを楽しんでほしいということ。特に始めたばかりの頃は羽根がラケットにあたることだけでも嬉しいし、スマッシュが打てるようになると楽しさがまた一つ増えてくると思います。そんな楽しい気持ちを忘れないで練習を頑張ってください。

東野 有紗選手からみんなへメッセージ

意外と短い3年間、時間を有意義に充実した高校生活を

東野 有紗選手写真
 私は小学生の頃から漠然とですがオリンピックを夢見てきました。小学校卒業時の絵にもオリンピックマークを書いていたほどに。そんな私がオリンピックを実際に意識し、確かな目標にできたのは高校3年生の世界ジュニア3位になった時でした。それからは大好きなバドミントンに没頭し、夢を追い続けてきました。だから皆さんにも没頭できる何かを見つけてほしい。振り返ると、高校時代の3年は意外と短いものです。東京オリンピックが終わってからの3年も同じく意外と短かかった。だからこそ時間を大切にして、後悔しないような高校生活を送ってください。どのように時間を使うかは、きっとその後の人生にたくさんの可能性をもたらしてくれるはずです。
 私の次の目標は、これまで優勝できていなかった大会で優勝すること。もちろんその先にはパリオリンピックの金メダルがあります。そのために、いろんな課題を克服していくことが私の今やるべきことだと思い、これからもバドミントンに没頭していきたいです。

※掲載内容は2023年8月の取材時のものです。

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渡辺 勇大選手

2023年9月

福島県立富岡高等学校 出身
渡辺 勇大選手(バドミントン選手)
自分が没頭できることを見つけ、挑戦し続けてほしい
松友 美佐紀選手
松友 美佐紀選手(バドミントン選手)
自分で選んだことを最後までやり切れば、道は開く
西本 拳太選手
西本 拳太選手(バドミントン選手)
人生で一度の高校時代は、人生の分岐点かもしれない
奥原 希望選手
奥原 希望選手(バドミントン選手)
何事にもチャレンジできる、パワーを伝えたい!
小椋 久美子さん
小椋 久美子さん(元バドミントン選手)
今までどれだけ頑張ってきたかが自信や財産になる
佐藤 翔治選手
佐藤 翔治選手(バドミントン選手)
なんだっていい、楽しくやることが一番大事!
陣内 貴美子さん
陣内 貴美子さん(元バドミントン日本代表 スポーツキャスター)
無我夢中で一生懸命にやったことは、必ず自分の自信となり、プラスになるはず!

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一