PROFILE
1976年8月12日生まれ。大分県出身。中学よりバレーボールを始め、90、91年と連続でさわやか杯に中学生選抜として出場。大分工業高校進学後はインターハイや春の高校バレーに出場し世界ユース日本代表にも選ばれる。そして筑波大学時代は全日本大学選手権で3連覇を果たし、MVPを受賞。その後、全日本入りし世界選手権、ユニバーシアード、ワールドカップなどでキャプテンとして活躍する。02年からはイタリアセリエAを始めギリシャやフランスなど海外のプロリーグに所属し、リーグ優勝に貢献。そして2005年10月からはVリーグJTサンダースに移籍、今後の活躍が期待される。加藤 陽一選手の学生時代は・・・
「チームプレーの楽しさをすごく感じました。」
高校時代の思い出というと、やはりバレーボールばかりなんですが、中学との違いは「勝たなければいけない」というプレッシャーをはじめて感じたことでしょうか。インターハイ優勝校という気迫やレベルの高さもありましたから。でも、僕にとってはいい環境だったと思います。バレーボールはもちろんですが学生生活においても、自分が認められ、応援されていることが自分の自信につながっていったと思いますね。
今すべきことを目標に、ひとつずつステップアップしていく
ナショナルチームに選ばれたことは僕にとって大きなステップアップになりました。でも最初は練習について行くのが精一杯で、チームから落ちこぼれないように必死でしたよ(笑)。
いま僕は日本に帰ってきて、これからの目標のひとつとして日本にもバレーボールのさらなる環境を作っていきたいと思いますね。そのためには、一人でも多くの人たちにバレーボールの試合を楽しんでもらいたいし、プレーする楽しさを伝えたいと思っています。そこから新たな選手が生まれ育っていくことを楽しみにしています。
加藤 陽一選手からのワンポイントアドバイス
ボールをつなげるための基本、オーバー・アンダーパスを大切に
ちなみに僕が高校時代にやっていた練習メニューは、
(1)ストレッチ
体の筋肉を暖めて、練習へのウオーミングアップをしてください。これは怪我や故障の予防には欠かせないメニューです。
(2)オーバー・アンダーパス
ボールをつないでいくための基本練習です。パスの正確さと安定性を高めていくようにしてください。
(3)レシーブ
最初は2人から始め、徐々に人数を増やしながらいろんなパターンでのレシーブ力を身につけてください。
(4)スパイク
セッターを入れて、あらゆる角度や状況からのスパイクを練習しましょう。
(5)サーブ&レシーブ
サーブはまず正確に入れること、レシーブは確実に受けて返すことを身につけてください。
(6)ゲーム
これまでの練習をもとにゲーム形式で、いろんなポジションでの動きやチームワークを心がけてください。
以上がコートやボールを使っての基本練習ですが、これ以外にも腹筋や背筋を鍛えるウエイトトレーニング、ランニングやダッシュ、反復運動で脚力や反射神経を鍛えることも大切です。また、自分がどのようなプレーをしているかを知り、考えながらプレーしてください。チームプレーであり、仲間を信頼し助け合うことがバレーボールでは不可欠です。そういったメンタル部分も大事にしてください。
それと僕の場合は、練習という限られた時間にできるだけ集中するように心がけています。それでも今日できなかったこと、やり残したことは明日の目標にする。これが自分のモチベーションになっていると思いますね。
※この記事は2005年12月に取材したものです。プロフィール等は取材時点のものですので、ご了承ください。
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