環境計量士の資格を取るには

　環境計量士とは、計量器を使う事業所や計量証明事業者のもとで、環境を汚染する有害物質の濃度や振動、騒音などの環境条件を計測する計量器の整備や精度チェックを行う専門家です。資格は、水質・土壌・大気の汚染濃度を測定する濃度関係と、騒音などの測定をする騒音・振動関係の2種類があります。

　この資格は国家資格で、取得のための試験は毎年3月上旬に行われます。受験資格において経験や年齢による制限はなく、産業技術総合研究所（計量研修センター）が実施する所定の教習を修了するか、計量士の国家試験（計量関係法規、計量管理概論などの筆記試験）に合格し、経済産業大臣の登録を受けなければなりません。ただし、どちらの方法でも登録の条件として、定められた実務経験等が必要となっています。

　環境への関心が高まるなか、この資格のニーズは増加していますが、合格率は15％前後とかなり厳しいです。しかし、環境計量証明事業所では、有資格者を置く義務があるため取得者の需要は高く、就職や転職時には充分なアピールポイントになるでしょう。