【特集】元木大介選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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元木 大介さん プロフィール

元木 大介さん

元プロ野球選手

PROFILE

1971年12月30日生まれ。大阪府出身。小学校2年生の頃からボーイズリーグのジュニアホークスに入り、上宮高等学校時代は強打の遊撃手として活躍。春夏の甲子園に3回出場し、甲子園通算6本塁打は清原和博元プロ野球選手に次いで歴代2位タイ。これは桑田真澄元プロ野球選手と同数である。1990年、ドラフト1位で巨人に入団する。1992年から1軍で活躍。現役時代、守備ではバッテリーを除く全てのポジションを守れるユーティリティープレイヤーとして、またチャンスに強い打撃、進塁打や味方の盗塁を助けるためにわざと空振りをするなどのプレースタイルで活躍し、チーム優勝に貢献。2005年現役引退後は、プロ野球解説者、スポーツキャスター、またタレントとしても活躍中。

元木 大介さんの学生時代は・・・

野球を続けてこられた原動力、それは父との約束

元木 大介さん写真
 野球は気付いたらやっていました。父も兄も野球をしていて、家族みんな野球が大好きでした。物心ついたときにはバットを持って遊んでいましたよ。よく新聞紙を丸めてバットとボールを作って、父親に投げてもらって、それを僕が打っていました。幼い頃は、卓球のボールを打ったりもしていました。だから、早いうちから野球にすごく興味がありましたね。

 小学校2年生の頃、父親から「少年野球チームに入るか」と言われたときは、迷わず「やりたい」って意思表示しました。それで、「やるからには途中でやめない」という約束を父親と交わし、ボーイズリーグのジュニアホークスに入ったんです。ところが、入って2年間は練習ばかりで、正直そのときが一番「やめたかった」です。でも父と交わした約束を絶対に守りたくて続けました。プロを引退するまで野球を続けてこられたのも、その約束があったからかもしれません。

 野球が楽しくなってきたのは、試合に出られるようになった小学校4~5年生の頃ですね。たくさんの大会や試合に出て活躍できるようになったことで、とても楽しいなぁって実感するようになりました。

 中学生になってから、監督の指示でそれまでのピッチャーというポジションがショートへ変更になりました。そのときは何でだろう?と思いましたが、今思うと、色んなポジションを経験したおかげで、「ピッチャーとキャッチャー以外ならどんなポジションでも守れる」と言われる選手になれたんだと思います。

 進学した上宮高等学校のメンバーはいい選手ばかりでした。高校生の頃は、やっぱり甲子園を目指していましたね。大阪の強豪であるPL学園に勝って甲子園に行きたい、という気持ちで練習に励んでいました。

元木大介さんの現役時代

大好きな野球をやり続けるために作った自分のスタイル

元木 大介さん写真
 プロ野球選手になることを意識したのは、高校を卒業してからです。それまでは自分がプロになれるとは思っていなかったんですけど、実際プロ野球のスカウトの人が来るようになってから「プロになれるんだなぁ」と意識するようになりました。でもスカウトされるようになれたのは、学生時代に野球選手として頂点に立ちたいっていう強い気持ちで野球に打ち込んでいたことと、両親や周りの人たちが応援し続けてくれたおかげなんですよね。

 プロに入ってからも絶対1軍で活躍したい、1軍でずっとやっていくぞっていう気持ちがとても強かったですね。ただ学生時代とは違って、プロはチームで頑張る他に、自分も結果を出していかなければいけないんです。

 僕はホームランをたくさん打てるような選手じゃなかったから、じゃあどうすれば結果を残せるのかって考えたんです。ホームランバッターが多いチームなら、そうでないバッターに徹すれば、逆に目立つんじゃないかなって思ったんですよ。例えば、大先輩の川相さんのようにバントが非常にうまい選手になるとか。

 僕は、「次に繋げられる選手」になろうと、進塁や盗塁を助けることに重点をおいた自分のプレースタイルを作り上げました。プロに入ってこのスタイルを作り出すまでに、試行錯誤しながら1年かかりました。

 僕の場合は、自分のスタイルを自分で決めて作ってきたんです。人から言われたことをやっていたら絶対失敗していたと思うし、駄目だったら人のせいにして言い訳できちゃうでしょ?そういうのが絶対嫌だったんです。これは自分の仕事だし、大好きな野球だし、何より悔いを残したくはありませんでしたからね。

元木 大介さんからのワンポイントアドバイス

やるからには頂点を目指す強い気持ちを持つ

元木 大介さん写真
 正直、練習が好き!という人ってほとんどいないと思いますが、練習熱心かそうでないかという違いはあると思います。やっぱり皆見えないところでやっているものだと思うし、僕も皆が見ていないところで素振りとかずっとしていましたから。

(1)まずは、人より努力する気持ちを持って練習すること・・・僕の場合は、その日の体調によって練習内容を自分で決めてやっていました。それは学生のときも、プロになってからも一緒です。決められた練習メニューをこなすということが苦手だったからなんですが、皆が10回で素振りを終わらせているならば、自分は12回やるぞ!という気持ちで取り組んでいました。まずは、人より努力するぞ、という思いが必要だと思います。

(2)失敗を最小限に抑えることを常に意識して行動すること・・・試合のときや大事なときに失敗をいかに減らすかという気持ちを持ってください。「失敗しないようにするためにはどうすればいいか」ということを考えることが大事ですね。

(3)やるからには頂点を目指すこと・・・中途半端な気持ちでやってはいけません。「やっぱりやるからにはとことんやろう!プロに入って1軍で活躍するぞ!」という強い気持ちを切らさないことです。

 野球が好きで、プロ野球で活躍をしたいと頑張っている皆さん、甲子園に出て、スカウトの目に留まらないとプロになれないわけではありません。プロテストを受けてプロになり活躍している選手はたくさんいます。まずは、夢を諦めないことです。

元木 大介さんからみんなへメッセージ

チームワークが大事!ミスを悔やむな、悔いを残すな!

元木 大介さん写真
 学生野球はまず「自分が自分が」の個人プレーをするんじゃなくて、「チームのために皆でカバーしてやる」っていう気持ちでやって欲しい。チームの誰かがミスをしても誰かがカバーをしてやれる。当然、自分も頑張らなければいけないんだけど、まずチームで勝ち進んでいかなければいけない。だから、なにより「チームで勝つためには、何をしなければいけないのか」っていうことを考えて欲しい。相手のことを思い合えるチームワークを大事にして、野球を続けて欲しいですね。

あとは、ミスや失敗、敗北に負けないでください。大学でも、社会人野球でも、プロ野球でも、「もう二度とあんなミスや失敗はしないぞ」っていう気持ちで練習すればいいんです。みんなで力を合わせて乗り越えていって欲しいです。

そして、ユニフォームを着ている限りは努力を続けて欲しい。いつかユニフォームを脱ぐことになったとき、「あぁ、自分頑張ったな、思い残すことはないな」って思えたら、その人の野球人生は大成功でしょ!

※この記事は2009年10月に取材したものです。プロフィール等は取材時点のものですので、ご了承ください。

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松田 宣浩さん
松田 宣浩さん(元プロ野球選手)
成功も失敗も人生の中で財産にしていこう
岡本 和真選手
岡本 和真選手(プロ野球選手)
今という時間を、後悔なく楽しんでほしい
秋山 翔吾選手
秋山 翔吾選手(プロ野球選手)
目標が見つかったら、ぶれずに挑戦し続ける!
金子 千尋選手
金子 千尋選手(プロ野球選手)
プロ野球&悔いを残したくない。だから常に全力でチャレンジしたい
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五十嵐 亮太選手(プロ野球選手)
自分らしさを大切にしてほしい
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井川 慶選手(プロ野球選手)
目標を持ち、一生懸命になれることは素晴らしい
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T-岡田選手(プロ野球選手)
大事なのは、野球を楽しむこと
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濱中 治さん(元プロ野球選手)
「感謝」ということを忘れず、前に進んで行ってほしい
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新垣 渚選手(野球選手)
目の前の問題から目をそむけず、立ち向かってほしい
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桧山 進次郎選手(プロ野球選手)
たくさんの経験と出会いを、大切にしてほしい
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内川 聖一選手(プロ野球選手)
一生懸命に取り組む気持ちを大事にしたい!
村田 修一選手
村田 修一選手(プロ野球選手)
好きという気持ちを、大切にして欲しい
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高橋 尚成選手(プロ野球選手)
小さな目標が、いつか大きな夢にたどり着く
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小久保 裕紀選手(プロ野球選手)
目標のためには手を抜かない、努力を怠らない
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今岡 誠選手(プロ野球選手)
いろんな経験の中から、自分自身の目的を見つけよう
三浦 大輔選手
三浦 大輔選手(プロ野球選手)
たくさんの経験から、好きな道を見つけよう!
掛布 雅之さん
掛布 雅之さん(元プロ野球選手)
あきらめずに続けた者だけが感じられる
赤星 憲広選手
赤星 憲広選手(プロ野球選手)
練習は継続してこそプラスになる!
上原 浩治選手
上原 浩治選手(プロ野球選手)
楽しめることがステップアップにつながる
矢野 輝弘選手
矢野 輝弘選手(プロ野球選手)
あきらめない限り、一歩でも半歩でも近づいていけてると思います。

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一