桧山 進次郎選手
プロ野球選手(阪神タイガース所属)
桧山 進次郎選手
プロ野球選手(阪神タイガース所属)PROFILE
1969年7月1日生まれ。京都府出身。小学校の頃から野球を始め、平安中学、平安高校を経て東洋大学へ進学。大学時代は261打数83安打、打率.318、13本塁打、45打点でベストナイン3回、日米大学野球選手権大会では日本代表に選出される。1991年のドラフト4位で阪神タイガースに入団。以来、阪神において生え抜きの最古参・最年長選手としてチームメイトからの信頼も厚く、ファンからの人気も高い。また昨年は、球団新記録となる代打通算109安打を記録した。桧山 進次郎選手の学生時代は・・・
工場の半分を野球場にして応援してくれた父
そして平安中学、平安高校と野球部に入っていましたが練習の厳しさが一番の思い出ですね(笑)。授業以外には野球しかしていなかったんじゃないかな。当時はやはり甲子園に出場することが一番の目標でしたから、チーム全員がどんな厳しい練習にも頑張れたし、遊びたいとか思うこともなかったんだと思います。ただ、3年生の夏は1回戦で負けてしまい結局、甲子園にはいけなかったことはすごく悔しい思い出です。今でも当時の同級生と集まるとその時の話が出ます。うれしかったことだけじゃなく悔しさもいい思い出です。高校時代の宝物ですね。
高校時代には将来はプロ野球選手になりたいというはっきりした目標を持っていました。でも、まだ夢のようなもので「なりたい」という気持ちと「なれる」という現実は別ですから。この夢が現実味を増してきたのは大学2年生の時に首位打者をとってからです。このまま頑張ればプロも夢じゃないと思えました。実際に練習にはスカウトの方々も見に来ていましたから。
東洋大学からドラフトで阪神タイガースへ
プロを意識した時から、野球を見る目も変わってきた
東洋大学を卒業後、子どもの頃からの目標だったプロ野球の世界に進むことになり、ドラフトで阪神タイガースに入団することができました。野球に対する思いや姿勢は子どもの頃、そして学生時代に先輩や監督から教わり学んできたことと何も変わってはいません。ただ、大好きな野球が仕事になったことが大きな違いでした。学生時代は勝ったうれしさ、負けた悔しさなどすべてが経験であり思い出でしたが、プロの世界では勝たなければいけない。常に勝つという意識を持ち続けることは大変なことでもありました。自己管理はもちろん、常に最高のプレーをしなければいけないというプレッシャーもありますし。でも何より好きだから続けていけるし、辞めたくないと思っています。
桧山 進次郎選手からのワンポイントアドバイス
上手くなりたいと思う向上心を持つ
(1)走る・・・野球とは走るスポーツでもあります。走ることはすべてのスポーツの初歩だと思います。特に団体スポーツでは走れないとチームにも影響を与えることになります。また、走ることは下半身を鍛え、打つ、投げるなどの基本動作においても体のバランスや安定感に大きく関わってくると思います。
(2)筋肉トレーニング・・・腹筋や背筋といった基本のトレーニングは徐々にはじめることがいいと思います。急に激しい筋トレをしたり、やりすぎると反対に筋肉を疲労しすぎて痛めてしまうこともあるので注意してください。
(3)バッティングやキャッチング・・・やはりボールに触る基本練習は大事です。ボールの感覚と併せて、打つ、投げる、うける感覚やタイミングを肌で覚えることが大事だと思います。
大事なポイントはこの3つです。決して難しい練習ではありませんが毎日続けること、反復練習が大事だと思います。向上心や集中力を持って練習するようにしてください。あと大事なものは「身体」ですね。プロ野球選手にとっては特に身体が資本です。何より野球ができないことが一番怖いことなんです。いいプレー、いい試合をするためにもスポーツにふさわしい身体作りを心がけてください。
また、スポーツは人間形成に大きな影響を与えてくれると感じています。たとえば礼儀。厳しい監督や先輩に鍛えられることも、学生時代には重要なことだと今は思っています。僕は素晴らしい選手こそ、考え方や生活態度、人間性はプレーに現れると実感しています。
※プロフィール等は2011年3月時点のものです。
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