PROFILE
1980年12月31日生まれ。千葉県出身。幼い頃に住んだアラスカでスケートに親しみ、帰国後6歳からスケート教室に通い始める。その後、清泉女学院中学校・高校と進学。本格的にフィギュアスケートに励み、97年に全日本選手権で初優勝を飾る。早稲田大学に進学後も世界中の大会で活躍し、02年のソルトレイク冬季五輪では5位入賞、03年から04年シーズンのグランプリファイナルでは優勝、世界1位に輝いた。04年夏より練習拠点をアメリカ・シカゴに移し、04年から05年シーズンは四大陸選手権優勝、世界選手権では5位入賞をおさめ、次のトリノ冬季五輪に向けてエンジン全開中。村主 章枝選手の学生時代は・・・
アラスカでの思い出が、確かな目標に
私のメッセージを表現するイチバンの方法がフィギュアスケート
オリンピックでは、華やかで盛大な会場の雰囲気や緊張感など、今でも全てが鮮明に残っていますね。でも、一番感じたことは、「オリンピックという大きな舞台で、今までお世話になった人たちに恩返しができる」ということでした。私が何より好きなフィギュアスケートを続けさせてくれた両親や指導してくださったコーチ、そして応援してくれたたくさんの人たちに。私からの感謝やいろんなメッセージを、表現できるのが嬉しかった。私にとってフィギュアスケートは、一番の表現方法ですから。
村主 章枝選手からのワンポイントアドバイス
基礎がきちんとできていれば、必ず応用が利くはず!
【身体作り】
一番大切なことは補強です。滑りながら技や表現力を競うには、身体の全ての部分を使います。脚だけが強くても、身体の柔軟性だけが優れていても不十分です。頭の先から足の先まで、全てをバランスよく鍛えて運動機能を伸ばすことが大事です。そのためにも、身体の弱い部分の補強を大切にしてください。もちろん、走る、泳ぐなど基本的な体力作りの運動も効果的ですね。
【バレエ】
特にフィギュアスケートは身体の柔軟性や表現方法も重要になります。腕や手先の動き、姿勢、バランス感覚を磨くにはバレエがピッタリですね。身体の筋肉の使い方にも大きなプラスになると思いますよ。また、スピンやジャンプ、回転、バランスに必要な腹筋や背筋を鍛えることにもなります。
【ストレッチ】
これは全てのスポーツにいえることですが、身体の部位や筋肉に負担をかけないためにも、滑る前と後のストレッチは念入りにしてください。特にリンク上は温度も低いので、充分に身体を温め、筋肉をほぐしてあげることが必要です。けがの予防にもつながります。
【食生活】
体力をつけて身体を作るという意味でも食生活には気をつけましょう。太りすぎないことも大切ですが、何よりバランスのよい食習慣を心がけてください。特に最近多い花粉症やアレルギー性鼻炎など、演技中に起こったら大変ですから、私はビタミンにも気を遣っていますね(笑)。
これらの基礎をしっかりと作ったうえで、スケーティングの技術やエッジさばきを高めていきましょう。
※この記事は2005年4月に取材したものです。プロフィール等は取材時点のものですので、ご了承ください。
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2018年8月 宇野 昌磨選手(フィギュアスケート選手)
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2018年4月 宮原 知子選手(フィギュアスケート選手)
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2017年7月 村上 佳菜子さん(プロフィギュアスケーター)
どんなときも、諦めない気持ちを大事に持ち続けていたい
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2015年8月 無良 崇人選手(フィギュアスケート選手)
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