【特集】後藤希友選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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後藤 希友選手 プロフィール

後藤 希友選手

女子ソフトボール選手
トヨタレッドテリアーズ所属
2020東京オリンピック・ソフトボール金メダリスト

PROFILE

2001年3月2日生まれ。愛知県名古屋市出身。小学4年生からソフトボールを始め、名古屋市立日比野中学校時代は2015年の都道府県対抗全日本中学生女子ソフトボール大会では、愛知県チームのエースとして活躍、優勝を経験した。また中学3年生の時には24歳以下の日本代表にも召集されている。高校はソフトボールの強豪校である東海学園高等学校に進学。2年生の時に年代別の日本代表に選出されている。そして高校3年生の全日本高校女子選手権では、惜しくも優勝を逃し悔しさを味わった。東海学園高等学校を卒業後は実業団のトヨタレッドテリアーズに入団。アメリカ代表のモニカ・アボットをはじめトップ選手が活躍するチームで、確実に実力を伸ばし、2020年1月にオーストラリアで開催された「2020Australia Pacific Cap」の台湾戦で先発登板し代表デビューした。また2020年にはリーグ新人賞を受賞している。そして2021年、2008年の北京オリンピック以来13年ぶりに復活した東京オリンピックでも日本代表に選出、決勝で強敵のアメリカを破り見事、金メダルに輝いた。オリンピックでは全6試合中5試合に登板し、ポニーテールを揺らしながらピッチングする勇姿は日本中を湧かせた。若干20歳、今後の活躍が期待される注目選手。

後藤 希友選手の学生時代は・・・

確実に成長している手応えがあったから、踏ん張れた

後藤 希友選手写真
 私には4歳上の兄がいて、その影響かもしれませんが小さい頃から男の子のように活発な子でした。特に野球などのスポーツは好きで、よく近所のお友達とキャッチボールをしていました。そんな私がソフトボールを始めたのは小学校4年生の時。部活の顧問の先生と先輩から誘ってもらったのがきっかけでした。当初はルールもわかってなかったんですけど、ただ楽しかったことを覚えています。もちろんクラブチームのように強いわけではありませんでしたが、当時は遊びの延長みたいだったんだと思います。ソフトボールを本格的に始めたのは中学生になってからでした。ただ、当時はバスケットボールも好きで、特に私の入った中学はバスケットボール部が強かったこともありソフトボールを続けるか、バスケにするかすごく迷いました。でもソフトボール部の監督からお誘いがあり、入部を決めました。
 でも練習はすごくハードで監督も厳しかったので、何度も辞めたいと思うことがありました。よく泣きながら練習していたことを覚えています。それでも辞めなかったのは、自分自身が上手くなっているという実感を持てたからでした。確実に上達している、成長しているという手応えが、自分自身すごく嬉しかったから踏ん張れた。今思えば中学時代が最初の分岐点だったと思います。特に中学時代は、ただ球を早く投げられる、遠くに飛ばせられることがすごく楽しかったし、これが球技の魅力だと感じていました。そして高校進学では色々な高校からも声をかけていただきましたが、県内で先輩も進学されていた強豪校の東海学園高等学校に進みました。自分としては県外の高校に進み寮生活をしながら自立したい気持ちもありましたが、母は地元の高校に自宅から通って欲しいと思っていたようです。
 実際、強豪校でもありレベルの高さは実感しましたし、大変なこともたくさんありましたが、高校の3年間が一番伸びしろのあった時期だったと思いますし、一番成長できたかなと感じています。

卒業後は実業団へ、そしてオリンピックのマウンドへ・・・

苦しい状況を乗り越えられたことが、金メダルにつながった

後藤 希友選手写真
 また、高校2年生の時から年代別の日本代表に選出され、トップ選手とプレーできたことで大きな影響を受けたと思います。「自分もいつかトップ選手のように素晴らしいプレーがしたい!」と強く思うようになり、意識が変わっていきました。この頃には「将来は実業団でソフトボールを続けられたらいいな」という思いと、早く社会に出て親に恩返しがしたいという気持ちもあり、卒業後は実業団に進むことを決めました。
 トヨタレッドテリアーズは、毎年優勝争いに登場する強豪チームで、設備や環境の良さもレベルの高さを感じました。何より世界のトップ選手と練習し、その背中を追うことができる環境があります。例えばアメリカのモニカ・アボット選手のストイックさやトレーニングに向かう姿勢など、すごく勉強になります。そして学生時代と違うのは、ソフトボールをすることが仕事になったこと。好きという気持ちは変わりませんが、恵まれた環境を作ってくださっている会社やスタッフの皆さんに、結果を出すことこそが恩返しなんだと自覚しながら選手は行動しています。優れた選手ほど謙虚と感謝の気持ちを持ってプレーする。社会人ってすごいなと思いました。
 そんな中、実業団に入って3年目で迎えた東京オリンピックは、やはり忘れられない大会になりました。自分自身、大きな国際大会もアメリカチームと試合するのも初めてでしたが、ソフトボールの楽しさを実感できた大会でもありました。もちろん初戦と最終戦はすごく緊張しましたが、何より楽しみながら試合ができたし、そこに結果がついてきたと思っています。私は5試合に登板させていただきましたが、中でも印象に残っているのは実は2回戦のメキシコ戦です。同点に追いつかれた場面で登板したのですが「私に任せていいの?」と自問自答していました。実際に苦しい状況だったし、失敗はできないというものすごいプレッシャーもあったと思います。でも、その壁を乗り越えることができ、大きな自信になったことは確かです。そしてこの分岐点を期に、心地よい緊張感を持って後の試合にのぞめたし、13年ぶりの金メダルを手にすることができました。

後藤 希友選手からのワンポイントアドバイス

練習を重ねていく中で、自分の得意を見つける

後藤 希友選手写真
 ソフトボールは野球と違って7回で決着がつくので、結構テンポも早く進んでいくので目が離せないスポーツだと思います。その中で頭を使った相手選手との駆け引きも、楽しさの一つです。そんなソフトボールを楽しむためには毎日の練習あるのみです。特に中学・高校時代はみなさんハードな練習をこなしてこられたと思います。私の高校時代の練習はというと・・・
(1)アップ・・・体をじっくり動かしたり、走り込み、しっかりと体を使うダイナミック体操など基本のトレーニングをします。こうして体ができ上がってから、実際の練習に入っていきます。また走ることについては、階段や坂道を使うかなりハードなトレーニングもありました。ちなみに丸太を抱えて走るトレーニングもありました。走ることはスポーツの基本になると思いますが、特に体力強化や下半身を鍛えるには有効的だと思います。
(2)部分練習・・・バッティング、守備など部分的に練習をします。普段は試合形式の練習はせずに、ひたすらバッティングや守備の強化を図ります。また私はピッチングに力を入れていましたが、投げ込む中でムラのない質のいいボールを投げることを目標としていました。
(3)ゲーム練習・・・試合前には試合形式の練習もします。チームスポーツでは連携が大事なので、あらゆる場面を想定して確実に効率よく動けるように練習をします。

練習内容は学校によっても多少の違いはあると思いますが、高校時代は何かにとらわれることなくいろんな練習にチャレンジしてみてもいいと思います。そして練習を重ねていく中で、自分の得意なことを一つでも多く見つけること。それがプレーには必ず役に立ちます。また私の場合は、気の強さもプレーに生かされているのかなと感じています。

後藤 希友選手からみんなへメッセージ

どんな状況でも、諦めずにチャレンジしてください

後藤 希友選手写真
 昨年、東京オリンピックに出場して、やはりオリンピックのすごさを実感しました。もちろん注目度もありますが、何よりオリンピックが人に勇気と感動を与えられる大会だということです。選手としても素晴らしい経験になったし、競技を見て一人でも多くの子供たちがソフトボールに興味を持ってくれたら嬉しいです。残念なことに2024年のパリオリンピックではソフトボールは採用されませんが、次のロサンゼルスオリンピックで復活の可能性を信じて、そのマウンドを目指して頑張っていきたいと思います。そのためにもまずはリーグでやるべきことをして、レベルアップして結果につなげること。そしてみなさんに感動を与えられるビッグプレーヤーになることが今の私の目標です。
 高校生のみなさん、この数年は授業にも部活動にも大変な時期だったと思います。でも文武両道という言葉があるように、学問を頑張れば部活動などやりたいことにも頑張れる気持ちが養われていくと思います。だからこそ何事も諦めずにチャレンジしてください。特に大学進学や就職をひかえた高校の3年間は、みなさんにとってすごく大事な時間だと思います。今しかないこの時間を思う存分楽しんで悔いのない高校生活を送ってください。

※掲載内容は2022年1月の取材時のものです。

藤田 倭選手
藤田 倭選手(ソフトボール選手)
今しか感じられないこと、この一瞬を思いっきり楽しんで
安藤 美佐子選手
安藤 美佐子選手(ソフトボール選手 シドニーオリンピック銀メダリスト)
自分を信じてやり遂げることが、必ず結果となってあらわれてきます。

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一