【特集】土性沙羅選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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土性 沙羅選手 プロフィール

土性 沙羅選手

レスリング選手 東新住建
リオデジャネイロオリンピック レスリング 女子69kg級 金メダル
東京オリンピック 日本代表

PROFILE

1994年10月17日生まれ。三重県松阪市出身。小学2年生の時に「一志ジュニアレスリング教室」にてレスリングを始める。中学進学後はクリッパン女子国際大会、アジア・カデット選手権で優勝を収め、世界を相手に戦う選手へと成長。至学館高等学校に進学した後も、天皇杯全日本レスリング選手権で2連覇を果たすなどの活躍を見せた。大学4年生の時に行われたリオデジャネイロオリンピックでは、69kg級で見事金メダルを獲得。大学卒業後は東新住建に入社し、2017年の世界選手権、2019年のアジア選手権で優勝を収めた。さらに、高校2年生で初優勝を果たした天皇杯全日本レスリング選手権は、社会人2年目となる2018年までその栄冠を守り抜き、67・69kg級合わせて8連覇を記録。2020年3月に行われたプレーオフで勝利し、東京オリンピック代表入りが決定している。

土性 沙羅選手の学生時代は・・・

勝つ喜びを知ったからこそ、幾度もの「辛い」を乗り越えられた

土性 沙羅選手写真
 初めてレスリングに触れたのは、小学2年生の時。レスリング経験者の父親に、吉田栄勝さん(吉田沙保里選手の父)が指導を行う「一志ジュニアレスリング教室」の見学へ連れていってもらったことがきっかけでした。他にも、柔道や空手、合気道などの教室も行きましたが、レスリングの練習に励む子たちの姿が一番楽しそうに見えたのです。そのため、そのまま教室に入ることを決めました。しかし、いざ練習に参加し始めると、レスリングに対する楽しげな印象はどこへやら。栄勝さんの厳しい指導についていけず、怒られてばかりの毎日に、「怖い」「やめたい」とばかり考えていました。
 レスリングに対する向き合い方が変わったのは、小学4年生の時です。アテネオリンピックで吉田沙保里さんが金メダルを取った姿を見て、「私もオリンピックで金メダルを取りたい、沙保里さんみたいになりたい」という夢ができました。それと共に、「もっと強くなりたい」という気持ちも生まれ、向上心を持って練習に励むように。すると、徐々に結果にも表れ始め、気付けば全国大会で優勝できるまでになっていました。試合に勝つ楽しさを知ったことで、ようやく心から「レスリングが好き、楽しい」と言えるようになったのです。そのまま軌道に乗り、中学2年生の時には初めての国際大会に出場。海外選手の身長の高さやパワーの強さには驚きましたが、その中で優勝できた経験は大きな自信に繋がりました。
 高校は、レスリングの名門である至学館高等学校に入学。さらなる高みを目指しての進学だったものの、この3年間で、前向きだったレスリングに対する姿勢はまたしても揺らぎ始めます。朝5時半から至学館大学内のレスリング場で朝練、1時間かけて登校し、授業が終わったらまた練習という生活に疲れ果ててしまったんです。練習が嫌になり、レスリング場へ向かう電車を目の前で見送ったこともありました。それでも、天皇杯などの大きな大会で優勝できると、やっぱりすごくうれしくて。勝利の喜びが、私とレスリングを繋ぎ止めてくれていたのかもしれません。

立ちはだかる世界一の壁・・・

レスリング人生の軸になっていたのは、幼い頃に夢見たオリンピック

土性 沙羅選手写真
 至学館大学進学後、常に私の頭にあったのはリオデジャネイロオリンピックでした。入学以来、3年連続で世界選手権に出場していたので、夢を叶えるための舞台が近づく高揚感を感じる反面、どこか焦る気持ちも。というのも、出場した世界選手権で一度も優勝することができなかったのです。
 行き詰まっていた私を救ったのは、三度目の世界選手権後にコーチから言われた、「もう少しリラックスして試合に臨んだ方がいい」というアドバイスでした。私は、レスリングを始めてから約14年間、試合前は誰とも話さず、勝つことだけを考えるスタイルを貫いていたんです。「話しかけるなオーラが出ていた」と言われるほど、自分の世界に入り込んでいました。アドバイスを元に、試合前はコーチやアップの相手と軽く会話を交わすようにしたところ、適度なリラックス状態で試合に臨めるように。すると、今まで以上によいプレーができることに気がついたのです。
 こうして迎えたリオデジャネイロオリンピックの決勝戦は、残り40秒まで劣勢が続いていたものの、さほど焦りはありませんでした。直前で登坂絵莉さんや伊調馨さんが逆転勝ちを収める姿を見ており、「自分も絶対に諦めない」という気持ちがあったんです。無事に逆転勝ちを収めた瞬間は、「やっと夢が叶った……」とうれしくなりました。
 大学卒業後は東新住建へ入社。次なる目標である東京オリンピックに向けて練習をしていたのですが、2018年の右肩の手術をきっかけに雲行きが怪しくなります。復帰後の世界選手権でメダルを逃し、代表内定が持ち越しに。その後、今度は左ひざに痛みが出始め、いくつもの大会で代表入りのチャンスを逃してしまいました。思い通りに動かない体や応援に応えられない悔しさで、代表入りのラストチャンスであるプレーオフを前に完全に心が折れ、2週間ほどレスリングから離れることに。しかし、今となっては功を奏したように思います。ひざの治療に専念できましたし、「こんなところで終わりたくない」という想いが生まれ、どん底にいた気持ちをうまく切り替えることができました。プレーオフ時には、体も心も立て直し、68kg級の代表の座を死守。オリンピックへの強い想いが、私を支えてくれました。

土性 沙羅選手からのワンポイントアドバイス

自分を追い込むことで、体も心も鍛えられる

土性 沙羅選手写真
 レスリングは道具などを何も使わず、体一つで戦う競技。だからこそ、自分の力だけが頼りになります。そういった意味でも、特に高校時代は自分の体をきちんと作り上げることが大切。今回は、実際に私が高校時代にやっていた体づくりのトレーニングをご紹介します。

(1)全身を鍛える「チームメイトをおんぶしながらのトレーニング」…チームメイト2人をおぶった状態で、坂道をダッシュしたり、学校の階段の1階~4階までを駆け上がるトレーニングをしていました。高校時代の練習というと、真っ先にこれが浮かびます。

(2)腕を鍛える「懸垂」…自分のペースで50回、時には100回行っていました。チームメイトとペースを合わせて、一緒に数を数えながら取り組んだこともあります。

(3)足腰を鍛える「ダッシュ」…50mの直線ダッシュは10本、300mダッシュはトラックを使って、インターバルをはさみながら5本以上走っていました。300mは制限時間を設け、時間をオーバーしてしまったら1本追加という要領で行っていました。

厳しいトレーニングで鍛えられるのは、体力面・筋力面だけではありません。「きつい」という状況を乗り越えなくてはいけないため、メンタル面の強化にも繋がります。レスリングは最後の1、2秒での逆転があり得る競技。最後の最後まで目が離せない、何が起こるか分からない点が面白さであり、見る人を惹きつけるポイントでもあります。最後まで諦めない心、つまりメンタル面の強さを鍛える意味でも、厳しい体づくりのトレーニングは重要です。

土性 沙羅選手からみんなへメッセージ

夢や目標に向かって、がむしゃらに取り組んでほしい

土性 沙羅選手写真
 私の高校時代は、まさにレスリング一色。部活と学校の行き来で、忙しい毎日をこなすのに精一杯でした。当時は「辛い」「苦しい」という気持ちばかりでしたが、厳しいトレーニングを乗り越えた経験が、今の自分に繋がっていると強く感じています。だからこそ、もし皆さんに目標や頑張りたいことがあるのなら、がむしゃらに取り組んでほしいなと感じます。
私の次なる舞台は東京オリンピックです。新型コロナウイルス感染症の影響で、開催が危ぶまれる不安な状況下にありますが、今やるべきことに全力で取り組むという姿勢はどんな時でも変わりません。夢の舞台で再び金メダルを獲得できるよう、私もがむしゃらに頑張ります。

※プロフィール等は2021年5月時点のものです。

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樋口 黎選手(レスリング選手)
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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一