【特集】見延和靖選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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見延和靖選手 プロフィール

見延 和靖選手

フェンシング選手(エペ)
NEXUS FENCING CLUB所属
2020東京オリンピック フェンシング男子 エペ団体 金メダリスト

PROFILE

高校時代に父親のすすめでフェンシングを始める。当初はフルーレとエペを両立していたが、大学入学後はエペに専念。主要な学生大会での優勝に加え、広州アジア大会団体戦で銅メダルを獲得。NEXUS入社後、日本男子エペ個人では初のワールドカップ優勝を成し遂げ、2016年のリオオリンピックでは悲願の個人戦出場、6位入賞を果たした。2018-19シーズンは世界ランキング1位となり、日本フェンシング界史上初の年間王者に、2020年にはJOCシンボルアスリートにも選出された。さらに東京オリンピックで団体金メダルを獲得し、2022年7月の世界選手権カイロ大会では日本人初となる個人戦準優勝、団体3位と健闘した。

見延和靖選手の学生時代は・・・

「限界を迎えてからの一歩」が成長につながると学んだ

見延和靖選手写真
 僕が本格的にフェンシングを始めたのは高校生の時です。小学校では空手、中学校ではバレーボールをやっていましたが、フェンシング経験者の父親からすすめられたことがきっかけで興味を持ちました。実際に体験してみると、格闘要素があるところや、技術だけではなく駆け引きが多いところに強く惹かれました。また今後の進路を考えた時に、スポーツで進学する道もあると知り、フェンシングで大学を目指してみようと思ったことが競技を始める決め手になりました。
 その後、フェンシングの強豪である武生商業高等学校(現・武生商工高等学校)に入学。競技経験はありませんでしたが、部活の体験会に参加して運動能力を測った結果、スポーツ推薦枠で入学することができました。しかしフェンシング部は全国制覇を目指すほどの強豪チームで、入部した瞬間から練習が厳しすぎて、最初は正直「失敗したかもしれない」と思いました(笑)。チームには僕のように高校からフェンシングを始める人も多くいましたが、小中学校から始めた選手と比べると何年も遅れを取っています。全国で勝つためには、3年間で追いつくだけではなく、追い越さなければなりません。そのためには圧倒的な練習量が必要で、朝練だけでなく、昼休みにも練習し、放課後も遅い時には22時くらいまで練習することもありました。しかし先生からの教えで、ただやみくもに練習するのではなく、自分の課題やそれを克服するためにやるべきことをとことん考えながら取り組んでいました。
 先生は、選手が自分で答えを出すまであまり口出ししませんでしたが、時にはヒントを与えて導いてくれました。特に印象に残っているのは、試合で負けた時に「勝つためのアドバイスが欲しい」と先生の元に行くと、「勝つまでやってこい!」と言われたことです。僕はその時、経験が浅いから勝てないと決めつけ、当然のように負けて、それでアドバイスをくださいと言った自分に対して、「それはないよな」と思ったんです。負けたとしてもアドバイスをもらうならまずは自分の限界を出し切ってから。自分の限界に挑戦し、限界を迎えてからさらに一歩を踏み出すことが成長につながると考えるようになりました。それ以来、「限界からが勝負」という言葉は自分の座右の銘になり、今に活きています。
 高校では団体戦で全国3位という成績を残し、フェンシングの歴史と伝統のある法政大学にスポーツ推薦で進学できました。大学では、主体的に考えて練習することがより求められる環境だったので、高校時代に培った自分で考える力が活かされ、周囲と実力の差をつけることができた期間になったと思います。その結果、日本一のタイトルも獲得することができました。
 もともと大学進学を目的に始めたフェンシングでしたが、獲得するタイトルが大きくなるにつれて見える景色も少しずつ変わり、自分の中のフェンシングに対する比重が大きくなっていきました。何よりこれまで積み重ねてきたフェンシングの経験や実績を思うと、ここから別の道に行くのはもったいない気がしたんです。そのため、大学卒業後は、全てのエネルギーを注ぐくらいフェンシングに賭けてみようと決意しました。

勝てないと言われたエペ団体で金メダルを獲得!

誰も到達したことのない、「史上最強のフェンサー」を目指す

見延和靖選手写真
 大学卒業後、さらなる高みを目指して国内だけでなく世界と戦うことをより意識するようになり、「与えられた環境で練習しているだけではダメだ」と思うようになりました。そこで挑戦したのがイタリアへの単身武者修行です。フェンシングにはフルーレ、エペ、サーブルの3種目があり、使用する剣の形状や、得点となる有効面、優先権の有無などが異なります。僕が専門にしているエペは、もともと決闘から派生したフェンシングという競技において、決闘の要素を一番色濃く残しているところや、突いたら勝ちで突かれたら負けというルールが明確なところが魅力です。世界的にはエペの競技人口が最も多いのですが、日本では日本人の体格でも戦いやすいフルーレが主流です。ヨーロッパで発展した競技ということもあり、当時の日本には指導上必要な情報が充分に集まってきておらず、他種目の練習をする際もフルーレをベースとした技術指導が行われていました。そのため、イタリアでエペの指導を受けたときには、これまでとは真逆の教えを受けることもあり、多くの気づきが得られました。武者修行の経験はその後の自分の成長につながったと思っています。
 これまでの大会で印象に残っているのはやはり、エペの団体戦で金メダルを獲得した東京オリンピックです。エペは日本人が絶対に勝てない種目だと言われてきたのですが、僕は自分の頭の中に勝つイメージが描けていたので、絶対にやれると信じていました。
 団体戦の魅力は、試合がリレー方式で行われるので自分が負けても次の試合で仲間が挽回してくれるチャンスがあることです。僕は、互いを信頼し合うからこそ個の強さが存分に発揮できる団体戦が昔から好きだったので、個人戦しか出場できなかったリオオリンピックの後、少しずつ一緒に戦ってくれる仲間を増やし、皆が成長するにはどうすれば良いかを考えて練習に励んできました。そして、コーチやスタッフらも含めてチーム一丸となって臨んだ東京オリンピックで、金メダルを獲得。思い描いていた通りのシナリオで、実際にメダルを獲得した瞬間は「夢かもしれない」と思うほど嬉しかったです。
 僕のこれからの目標は、まず2024年のパリオリンピックで連覇を果たすことです。団体戦だけでなく、個人戦でも結果を残したいと思っています。しかしそれはあくまでも目標の一つ。フェンシング選手としての最終的な目標は「史上最強のフェンサー」になることです。フェンシングはチャンピオンが激しく入れ替わるスポーツで、それが競技の特性ともいわれています。しかし僕は、まだフェンシングを探求し尽くした人がいないからこそそうなっているのではないかと思っています。まだ誰も見たことのない「史上最強のフェンサー」という境地を目指して、これからも一歩ずつ進んでいきます。

見延和靖選手からのワンポイントアドバイス

強い身体をつくるためには、基礎的なトレーニングが大切

見延和靖選手写真
 僕が実践しているトレーニングの中で、高校生にもおすすめしたいものを2つ紹介します。

(1)広背筋を鍛えるトレーニング…フェンシングは剣を使って前方にいる相手を突くスポーツですが、腕を前に出す動作に対して後ろに引く動作もとても大切です。広背筋は腕を後ろに引くときのブレーキの役割を果たし、そのブレーキを鍛えることで、素早くて強い突きを出せたり、コントロールを安定させることができます。おすすめのトレーニングは、両手の平が向き合うように棒を握って行う「パラレルグリップ」の懸垂です。僕は10回3セットで行っていますが、最初はできる回数から始めて少しずつ増やしていくのが良いと思います。意識的に鍛えることでプレーも変わってくるはずです。

(2)フットワークのトレーニング…フェンシングは試合中、アンバランスな構えで激しく動くことが多いため、フットワークをしっかり鍛える必要があります。通常のスクワットが効果的だと思いますが、負荷のかかるトレーニングなので、試合前は少し回数を減らしたり、逆に身体を集中的に鍛える期間は増やしたりと、回数を調整しながら取り組んでみてください。下半身を強化することで、膝などの故障の予防にもつながります。

 トレーニングは身体を壊さないためにもとても大切ですが、僕自身、これまでの競技人生の中で、何度か競技を休まなければならないほどの怪我をしたことがあります。怪我は、身体に負担がかかりすぎたり使いすぎたりしている時に起きるもので、自分がイメージしている動きに身体がついていけていない証拠です。そのため怪我は、もう一度自分の身体やプレーを見直すきっかけだと捉えるようにしています。僕自身そう考えてきたおかげで、復帰後にグッと成長できることが多いと感じます。また、怪我をして焦りや不安を感じてしまうくらいなら、時には目標を下げても良いと思っています。なるべくポジティブに考え、心を落ち込ませないようにすることが大切です。

MESSAGE

見延和靖選手から
みんなへメッセージ

見延和靖選手写真

目の前のことに一生懸命取り組み、突き詰めてほしい

 フェンシングに限らずどの競技でも、トップレベルの選手の差は本当にわずかです。僕はそこで勝敗を分けるのが「運」だと思っています。運は誰にでも平等にあるはずですが、それをものにできるかどうかはその人次第。僕は「自分のやるべきことをきちんとやっているかどうか」が大切だと考えています。そのため高校生の皆さんにも、運をチャンスにして自分のところに呼び込めるよう、目の前のことに一生懸命取り組み、突き詰めていってもらいたいです。また、感謝の気持ちを持つことも忘れないでください。誰かへの感謝の気持ちが巡り巡って自分に返ってくることがありますし、常に周囲の人へ感謝の気持ちを持つことで、小さなことに気づく心を持てるようになり、それがチャンスを引き寄せることにもつながると思います。
 フェンシングは、長く続けられるスポーツであることが大きな魅力です。瞬発力や技術だけでなく経験が大いに活きる競技なので、30歳、40歳になってから初めてワールドカップでメダルを取る選手もいます。そう考えると、いつどのタイミングで花開くかわからない、挑戦しがいのあるスポーツだと思いませんか? 試合観戦はもちろん、子どもからお年寄りまで楽しく安全にできるスポーツなので、ぜひ一度体験してもらいたいです。

※掲載内容は2023年10月の取材時のものです。

山田 優選手
山田 優選手(フェンシング選手)
何ごとも、全力で楽しめる人になってほしい
三宅 諒選手
三宅 諒選手(フェンシング選手)
目標を見失わず、頑張った分だけ結果にこだわってもいい
淡路 卓選手
淡路 卓選手(フェンシング選手)
今の時間と有り余るエネルギーを大事にしてほしい
千田 健太選手
千田 健太選手(フェンシング選手)
負けを次にどう生かすかが大事
太田 雄貴選手

2010年8月

太田 雄貴選手(フェンシング選手)
自分が、自分らしくあるために

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一