【特集】上原美幸選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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上原 美幸選手 プロフィール

上原 美幸選手

女子陸上競技選手(長距離・マラソン)
第一生命グループ女子陸上競技部所属

PROFILE

1995年11月22日生まれ。鹿児島県鹿児島市出身。中学から陸上競技を始め、地元のクラブにも入り専門的なトレーニングを行う。中学卒業後は陸上競技の強豪校である鹿児島女子高校に進学し、2年生の時に全国女子駅伝に鹿児島県代表で出場し区間賞を獲得、優秀選手に選出される。高校卒業後は第一生命グループ女子陸上競技部入り。2016年リオデジャネイロオリンピック女子5000mの日本代表にオリンピック初選出され、日本人としては20年ぶりに決勝進出を果たす。2018年9月に行われたベルリンマラソンで、自身初のフルマラソンに挑戦。2時間25分46秒で9位。また2019年3月には2度目のマラソン、名古屋ウィメンズマラソンに出場し2時間24分19秒で9位となり自己記録を更新した。2024年のパリオリンピックに向けて活躍が期待される。

上原 美幸選手の高校時代は・・・

インターハイの次に目指したのは、駅伝でした

上原 美幸さん写真
「走る」ということに興味を持ったのは小学校の時でした。学校の持久走大会で初めて一番になり、母が褒めてくれたことがすごく嬉しくて、中学生になって陸上を始めることにしました。学校では陸上部に入りましたが、部活の先輩も入っていたSCCという地域のクラブにも所属し、より専門的な練習をするようになりました。中学時代は鹿児島県で6位ぐらいでしたが、鹿児島女子高校から声を掛けていただき、進学を決めました。当時は走ることが楽しくて夢中で練習していたのですが、全国大会にも出場できていなかったため、高校入学後の最初の目標をインターハイ出場に定めました。
 高校での記録は順調に伸びていきました。実は通学が大変で、自宅から最寄りの駅までは自転車で、そして高校の最寄り駅からは2台目の自転車で通学しました。山道もあり非常にハードでしたが、結果的に足腰が鍛えられ、一番のトレーニングになったと思います。
 インターハイにも出場でき、次の目標を駅伝に定めました。この目標は、2年生の時に全国女子駅伝の区間賞獲得という形で達成できたと思っています。駅伝は一人で走るトラックレースと違い、自分だけではなく全員の体調や走りが良くなければ結果が出ない競技です。全員の調子を合わせるの非常に難しいですが、みんなが走って繋ぐからこそ絆が深まるとも思います。また、仲間の存在により思わぬ力が発揮できたりもします。それが駅伝の面白さかもしれません。実は駅伝って世界中で行われていると思っていましたが、日本特有の競技です。みんなで力を合わせて目標に向かう、日本人らしい素晴らしい気質が感じられる競技だと思います。
 そしてこの頃、自分自身の将来を左右するような発表がありました。2020年オリンピックの東京での開催決定です。

卒業後は実業団へ、そして次の目標はオリンピック・・・

山下監督について行けば、オリンピックを目指せるかも

上原 美幸さん写真
 高校に入った頃は、卒業と共に陸上も卒業するか、地元の実業団に入って続けられたらぐらいに考えていました。ところが、駅伝などで結果が出ると、たくさんの企業などからお話しをいただくようになりました。すると、やはり走りたい気持ちがどんどん強くなり、もっとチャレンジしたいと思うようになりました。それを後押しする形で東京での開催が決まったことで、「私もオリンピックを目指したい!」と初めてオリンピックを意識するようにもなりました。もちろん大学進学という選択肢もありましたが、その時に一番やりたいことが陸上だったため、チャンスを逃したくありませんでした。大学はその後でもいいかなと思いました。
 お話をいただいた実業団の中でも、実業団駅伝で優勝している第一生命グループ女子陸上競技部には強く惹かれました。また入部前に山下佐知子監督とお話しをさせてもらい、すごくフィーリングが合うような気がして「山下監督について行けばオリンピックを目指せるかも」と感じました。練習環境の良さはもちろん、会社の理解や応援もあり、目標を持って陸上競技に取り組めることは願ってもない恵まれた環境でした。入部してからは、自分が確実に目標に近づいていくのを実感していました。
 そして実業団3年目の日本陸上競技選手権での5位という結果で2016年のリオデジャネイロオリンピック女子5000mへの出場が決まりました。こんな人生があるのかなと思うくらい嬉しかったことを覚えています。そこからは全てが夢のようでした。練習もすごく楽しくて、現地入りしてもワクワクの連続でした。競技場の雰囲気や選手村、五輪のマークに感動ばかりしていました。怖さよりもワクワクする気持ちが勝って、競技にも緊張することなく決勝にまで行くことができたため、非常に印象深い経験をさせてもらったと考えています。

上原 美幸選手からのワンポイントアドバイス

走るための体づくりも、大事なトレーニングになる

上原 美幸さん写真
 基本的には朝練習と毎日2時間ほどの午後練習ですが、実は学校からグランドが離れていたので、毎日グランドに通うことも練習の一部でした。練習内容はおおまかですが、以下のような内容でした。
(1)朝練習・・・10kmほど走ります。通学で自転車を乗り継いで1時間ほど動いた後の10kmでしたので、かなり足腰は鍛えられていたと思います。
(2)動き作りトレーニング・・・メインの練習に入る前に行うトレーニングです。基本的なドリルトレーニング(もも上げやスクワットなど)で身体を動かしながら、筋肉を温めていきます。こうした反復練習で、走るための効率的な動作を身につけていきます。また週末にはアップダウンのある山道を走るクロスカントリートレーニングや、走りにくい砂浜で身体の使い方を自然と身につける練習も行いました。
(3)インターバルトレーニング・・・休憩を挟みながら運動(中強度~高強度)を繰り返すトレーニングです。持久力を高める効果があります。
(4)ジョグ、ストレッチ・・・練習の最後にクールダウンも兼ねてダウンジョグというゆっくり走るジョギングを行います。練習前にもウォーミングアップとして30~40分かけて8kmほどを走りますが、練習後にも筋肉をゆっくりとクールダウンさせることが大切になります。加えてストレッチをすることで、筋肉や関節をケアすることでケガの予防にもつながります。
 高校時代は走りこむことばかりに気持ちがいきがちですが、先生や指導者のアドバイスをはじめ練習の意味や目的を理解して続けることが重要だと思います。

上原 美幸選手からみんなへメッセージ

今だからこそできることにチャレンジしてみてください

上原 美幸さん写真
 リオデジャネイロオリンピックは初めての出場で、楽しかった記憶しかありませんでしたが、実際にキツかったのはその後の4年間でした。次の東京オリンピックを目指したい気持ちは強かったのですが、なかなか結果が出なかったためです。リオデジャネイロオリンピックには5000mで出場しましたが、次はマラソンへの挑戦でした。マラソンが自分に向いているのかという自問自答もありました。実際にマラソンの代表選考レースに出場することはできましたが、代表を決めることができなかった悔しさは今でも残っています。でも諦めてはいません。もう一度オリンピックの舞台に立って、今度はメダルを取りたいという夢があります。東京オリンピックでのマラソンは叶いませんでしたが、次のパリオリンピックで再び挑戦したいと思っています。
 私は24歳のアスリートとして、いま自分ができる挑戦を続けていきたい。みなさんも今、高校生でしかできない経験を楽しみながら、今だからこそできることにチャレンジしてみてください。

※プロフィール等は2020年2月時点のものです。

右代 啓祐選手
右代 啓祐選手(陸上選手(十種競技))
スポーツを通じて、自分を磨いてほしい
荒井 広宙選手

2022年5月

長野県中野実業高等学校 出身 福井工業大学 出身
荒井 広宙選手(陸上選手(競歩))
今しかない時間と、出会いを大切にしてほしい
福士 加代子さん
福士 加代子さん(元陸上競技選手(長距離・マラソン))
自分の声に耳を傾けながら、自由に柔軟に歩んでいこう
多田 修平選手
多田 修平選手(陸上選手)
夢を叶える「階段」をしっかりと築き、進んでいこう
飯塚 翔太選手
飯塚 翔太選手(陸上選手)
更に大きな目標に向かって、挑戦し続けてほしい
ディーン元気選手
ディーン元気選手(陸上選手(やり投げ))
自分には何が大事なのか、妥協せず、模索して見つけたい
新井 涼平選手
新井 涼平選手(陸上選手(やり投げ))
今だからできることを、思いきり楽しんでほしい
藤光 謙司選手
藤光 謙司選手(陸上選手)
積極的に挑戦した経験は、決して無駄にはならない!!
山縣 亮太選手
山縣 亮太選手(陸上選手)
失敗を恐れずに、自分の夢を楽しんでほしい
為末 大選手

2011年10月

為末 大選手(陸上選手)
夢を叶える為の過程も楽しむ
井村 久美子選手
井村 久美子選手(プロ陸上選手 北京オリンピック日本代表(走幅跳))
どうやって壁を乗り越えるか、そのプロセスが力に
金丸 祐三選手
金丸 祐三選手(陸上選手 北京オリンピック日本代表(男子400m))
楽しみながら頑張れる、そんな自然体の努力がいい
高平 慎士選手
高平 慎士選手(陸上選手 北京オリンピック銅メダリスト)
みんなに感謝する気持ちを持ってほしい
朝原 宣治選手
朝原 宣治選手(陸上選手)
挑戦する、経験することが大事
伊東 浩司さん
伊東 浩司さん(元陸上選手)
向上心、チャレンジ精神が自分を強くする
高野 進さん

2006年6月

高野 進さん(元陸上400m選手 日本記録保持者)
自分には選択肢はない、という気持ちでエネルギーを注いできた

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一