本橋 麻里選手
カーリング選手 2010年バンクーバー冬季五輪出場
本橋 麻里選手
カーリング選手 2010年バンクーバー冬季五輪出場PROFILE
1986年6月10日生まれ。北海道北見市常呂町出身。NTTラーニングシステムズ所属。“マリリン”の愛称と愛らしい笑顔で知られる。常呂カーリング協会(現、北見カーリグ協会常呂支部)会長の小栗裕司氏にさそわれ、12歳からカーリングを始める。2002年、中学三年生で第15回世界ジュニアカーリング選手権に出場。個人としてスポーツマンシップアワードを受賞する。2005年にチーム青森に加入する。2006年、トリノ冬季オリンピックに出場、最終順位は7位。2010年バンクーバー冬季オリンピックに出場、最終順位は8位。同年、チーム青森からの脱退し、自身を中心とする北海道北見市常呂町出身者5人で構成する新チーム「ロコ・ソラーレ」を結成する。チーム名は太陽の常呂っ子を意味する造語である。2011年の日本カーリング選手権で、ロコ・ソラーレは結成1年目にして3位入賞を果たす。現在は新チームで2014年のソチオリンピックを目指している。本橋 麻里選手の学生時代は・・・
学業との両立に苦しんだ高校時代
姉と私と弟の三人兄弟で、小さい頃はずっと弟と外で遊んでいることが多い活発な子どもでした。とにかく体を動かすことが好きでした。
もともとカーリングには特に興味がなかったんです。でもスポーツはずっと好きだったので、小学生の時はスポーツ少年団で走り高跳びと走り幅跳びをやっていました。私の生まれ育った町では、冬になると陸上競技がスピードスケートに変わるので、スケートも少しやっていました。また、体育の授業としてカーリングがあるので、町民は小学生も含めてほとんど体験しています。だから私も冬には月に何回かカーリングで遊んでいました。
12歳の時に、当時の常呂カーリング協会(現、北見カーリング協会常呂支部)の会長・小栗さんに声をかけていただいて、次の日にはもう練習を始めていましたね。ただ中学校にはカーリング部は無くて、バスケットボール部に入りました。部活が終わってからカーリング場に行って練習していました。中学校三年生の時には、カナダで行われた世界ジュニアカーリング選手権に運良く行くことが出来ました。大会の思い出は驚きと刺激ばかりです。まだまだ練習しなきゃ駄目だなというのを痛感しました。でもすごく楽しかったです。
高校生の時が勉強とカーリングの両立で一番大変でした。遠征中も教科書を持って移動していたので、荷物がものすごく重かったんですが、先生方にもかなり協力していただきました(笑)。校長室で「勉強とカーリングちゃんと頑張ります」というような約束をしたんですが、先生方も「みんなで支えあっていきましょう」って言ってくれまして…厳しかったですけどいい先生ばかりでした。
もともとカーリングには特に興味がなかったんです。でもスポーツはずっと好きだったので、小学生の時はスポーツ少年団で走り高跳びと走り幅跳びをやっていました。私の生まれ育った町では、冬になると陸上競技がスピードスケートに変わるので、スケートも少しやっていました。また、体育の授業としてカーリングがあるので、町民は小学生も含めてほとんど体験しています。だから私も冬には月に何回かカーリングで遊んでいました。
12歳の時に、当時の常呂カーリング協会(現、北見カーリング協会常呂支部)の会長・小栗さんに声をかけていただいて、次の日にはもう練習を始めていましたね。ただ中学校にはカーリング部は無くて、バスケットボール部に入りました。部活が終わってからカーリング場に行って練習していました。中学校三年生の時には、カナダで行われた世界ジュニアカーリング選手権に運良く行くことが出来ました。大会の思い出は驚きと刺激ばかりです。まだまだ練習しなきゃ駄目だなというのを痛感しました。でもすごく楽しかったです。
高校生の時が勉強とカーリングの両立で一番大変でした。遠征中も教科書を持って移動していたので、荷物がものすごく重かったんですが、先生方にもかなり協力していただきました(笑)。校長室で「勉強とカーリングちゃんと頑張ります」というような約束をしたんですが、先生方も「みんなで支えあっていきましょう」って言ってくれまして…厳しかったですけどいい先生ばかりでした。
シンプルな生活の中でリズムを作る
試合前は身支度をきちんとすると、気合が入る
大学進学となると私の地元の人は、札幌へいくか、遠いところに行かないといけないので、その時点でカーリングを辞めてしまう方も多いです。私自身もカーリングを続けるかどうか悩んでいました。でも高校三年生の時に今の『チーム青森』のベースになるようなチームに誘われて、そこからですね。続けていけるのかなと思ったのは。
当時は、選手を続けるならアルバイトしながらという環境でした。でも、オリンピックに出場したことで、いつの間にか日本の中でカーリングが盛り上がっていきました。私たちは日本にいなかったので、オリンピック中に盛り上がっていたことも知らずに試合をしてましたね(笑)。
試合前は身支度をきちんとすると、よし!って気合が入ります。大会に入ると生活が、試合・ご飯・支度などとシンプルになるので、メイクには気合を入れて集中していました。あとは音楽ですね。大会の時は1大会に1曲しか聴かないようにして、リズムを崩さないように心がけていました。他には自分に問いかけながら緊張をほぐしています。ジュニア選手権の頃もキャプテンだったので、メンバーに弱音が吐けなくて、自分の中で弱音を吐きながら、すぐにプラスの言葉に変えて、不安材料をなくすという方法を何回も何回も繰り返しやっていました。この方法をいつ身に付けたのかと思うことがありますが、これは大会に出て負けるなり勝つなりして経験を積みながら、自分のリズムを探せたのかなと思っています。
当時は、選手を続けるならアルバイトしながらという環境でした。でも、オリンピックに出場したことで、いつの間にか日本の中でカーリングが盛り上がっていきました。私たちは日本にいなかったので、オリンピック中に盛り上がっていたことも知らずに試合をしてましたね(笑)。
試合前は身支度をきちんとすると、よし!って気合が入ります。大会に入ると生活が、試合・ご飯・支度などとシンプルになるので、メイクには気合を入れて集中していました。あとは音楽ですね。大会の時は1大会に1曲しか聴かないようにして、リズムを崩さないように心がけていました。他には自分に問いかけながら緊張をほぐしています。ジュニア選手権の頃もキャプテンだったので、メンバーに弱音が吐けなくて、自分の中で弱音を吐きながら、すぐにプラスの言葉に変えて、不安材料をなくすという方法を何回も何回も繰り返しやっていました。この方法をいつ身に付けたのかと思うことがありますが、これは大会に出て負けるなり勝つなりして経験を積みながら、自分のリズムを探せたのかなと思っています。
本橋 麻里選手からのワンポイントアドバイス
自分たちがやりたいスタイルで思い切りやって欲しい
私の時代には無かったのですが、今は高校選手権があるので、それで勝つと海外の大会に出られるようになっています。高体連やインターハイにはまだカーリングという種目がないですが、とりあえず目の前にある高校選手権を目指して、本当に大きな目標としてオリンピックを目指せるといいなと思います。
(1)チーム内のコミュニケーションをとろう!
試合に入ると、やっぱり一人では決められないショットがほとんどなので、チームで色々と話し合って欲しいですね。ひとりが全部を投げるわけではなくて、みんながいてくれてのスポーツなので、最後のラストストーンもみんなが参加をしてくれないと決まらないんです。
今の高校生ってこういうコミュニケーションが上手なんですよね。ああしよう、こうしようとか言いながら、チーム作りがすごく上手です。私も見ててたくさん学ぶことがあります。
(2)季節の中で計画を立てよう!
夏場はアイスがないので走り込みとか筋トレとかを中心に練習しています。バランスボールとかも使いながらトレーニングしたりします。
中学生・高校生だと、他の部活をやって、その上でカーリングもしている人も多いと聞いていますが、やっぱり中高生は体力のある子が多いですね。
(3)失敗を恐れず新しいチャレンジを!
失敗しても成功しても絶対先につながるので、自分たちがやりたいなって思うスタイルで思い切りやって欲しいですね。
もしかしたら今の高校生が新しいスタイルを発見して、カーリング界を変えてくれることもあると思うので、とても期待してます。
(1)チーム内のコミュニケーションをとろう!
試合に入ると、やっぱり一人では決められないショットがほとんどなので、チームで色々と話し合って欲しいですね。ひとりが全部を投げるわけではなくて、みんながいてくれてのスポーツなので、最後のラストストーンもみんなが参加をしてくれないと決まらないんです。
今の高校生ってこういうコミュニケーションが上手なんですよね。ああしよう、こうしようとか言いながら、チーム作りがすごく上手です。私も見ててたくさん学ぶことがあります。
(2)季節の中で計画を立てよう!
夏場はアイスがないので走り込みとか筋トレとかを中心に練習しています。バランスボールとかも使いながらトレーニングしたりします。
中学生・高校生だと、他の部活をやって、その上でカーリングもしている人も多いと聞いていますが、やっぱり中高生は体力のある子が多いですね。
(3)失敗を恐れず新しいチャレンジを!
失敗しても成功しても絶対先につながるので、自分たちがやりたいなって思うスタイルで思い切りやって欲しいですね。
もしかしたら今の高校生が新しいスタイルを発見して、カーリング界を変えてくれることもあると思うので、とても期待してます。
※プロフィール等は2011年10月時点のものです。
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2007年7月 小野寺 歩選手(カーリング選手・元カーリング日本代表)
夢への情熱が、自分を動かし、環境さえも動かす!
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