【特集】蟹江美貴選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

アスリートからの熱いメッセージ

蟹江 美貴選手

蟹江 美貴選手

アーチェリー選手 ミキハウス所属
ロンドンオリンピック アーチェリー女子団体銅メダリスト

PROFILE

1988年12月4日生まれ。愛知県岡崎市出身。中学校からアーチェリーを始め、愛知産業大学三河高校時代には全国高等学校総合体育大会団体戦で優勝を果たす。近畿大学入学後も全日本学生選手権や全日本選手権個人戦などで優勝し実力をつけていく。2009年に日本代表に選出され、2009年の世界選手権団体で準優勝、同年のアジア選手権団体で優勝、そして全日本選手権では初優勝を果たした。近畿大学卒業後、更にアーチェリー競技に専念できる環境を求め、株式会社ミキハウスに入社。その後も国内外の大会で好成績を収め、2012年4月の国内選考会で日本代表に選ばれ、6月に行われた五輪最終予選団体戦で団体戦出場権を獲得した。そして7月に行われたロンドンオリンピック女子団体で川中香緒里選手、早川漣選手と共に日本女子として初の銅メダルを見事獲得した。

蟹江 美貴選手の学生時代は・・・

走らなくていいスポーツだと思って始めました

蟹江 美貴選手写真
 アーチェリーを始めたのは中学生になってからです。もともとスポーツは好きでしたが、得意な方ではありませんでした。中学生になって何か部活に入ろうと考えたとき、テニスかアーチェリーがいいなと思ったんです。練習を見学しましたがテニスは走ってばかり、でもアーチェリーなら走らなくてよさそうだなと思って決めたんです(笑)。アーチェリーなんて珍しいと思われるでしょうが、私の通っていた愛知県岡崎市立東海中学校にはアーチェリー部があり、強いと聞いていたので興味を持っていました。それにアーチェリーはテニスと違ってやっている人も少ないだろうから、もし始めてもみんな初心者。みんな同じスタートラインだと思ったんです。それとちょっとカッコイイかなとも思いましたし。
 でも実際に入部してみたら、最初の頃は基礎体力をつけるために走ったり腹筋、背筋運動など結構きつくて思惑通りにはいきませんでした。やっと弓を手にしたのは入部して3ヶ月後ぐらいです。それも、まだまだ矢を射ることはできません。弓を引く練習やフォームを教わり、なかなか的までたどり着かないって感じでしたね。でも同級生のみんなも初めてだし、みんなで一緒に練習していることが結構楽しかったですね。そして入部して数ヶ月後にようやく実際に矢を射ることが許されました。数ヶ月の練習の成果を発揮するべく、初めて的に向かって矢を打ったときの感動は今も忘れられません。矢の速さと力強さにびっくりして、それからアーチェリーが少しずつ楽しくなって、いつしか夢中になっていました。最初は、中学でやめようとも思っていたアーチェリーでしたが、3年生の時に日本大会で3位になれたこともあって、両親にも「せっかくここまでやってきたのに、やめたらもったいない」と言われ続けることに。そして、やるなら強い高校でという思いもあって、愛知産業大学三河高等学校を選びました。

大学進学、日本代表、そしてオリンピックへ

世界を目指せる選手になりたかった

蟹江 美貴選手写真
 高校時代はひたすらアーチェリーの毎日で、目標はただひとつ「インターハイ優勝」でした。毎日が練習であまり遊ぶこともなかったけど、目標があったからすごく充実していました。そして念願の全国高等学校総合体育大会団体戦で優勝することができました。でも同級生たちが世界ジュニア選手権に出場する中、私はいけなかったんです。そんな悔しさがあって「大学でもアーチェリーを続けよう!そして世界を目指そう!」と思うようになり、近畿大学に進学しました。
 大学時代に一番刺激になったことは、高校までは全国が目標でしたが、ここにはあらゆるスポーツで世界を目指している人たちばかりが集まっていることでした。その中で大好きなアーチェリーに打ち込めたことは私にとって大きな力になりました。全日本学生選手権や全日本選手権で優勝できるまでになり、次は世界を目指したいという気持ちも段々と大きくなっていったんです。そして21歳の時に日本代表に選ばれ、世界選手権やアジア選手権でも成績を残せるようになっていくと、その先に見えてきたのがオリンピックという大きな目標でした。でもまだ確かなものじゃなかったし、大きすぎる目標でした。でも、「せっかくここまで頑張ってきたんだからオリンピックで戦いたい!」という気持ちは強く、卒業後は世界で戦える最高の環境であるミキハウスで、オリンピックを目指すことに決めました。
 そして今年2012年、念願のロンドンオリンピックに出場することができました。オリンピックはやはり他の大会とは違いますね。注目度はもちろん、独特の興奮感、緊張感というものがありました。だから実は試合のほとんどのシーンを覚えていないんです(笑)。ただ3人でいろいろと相談したり計算をたてたりしながら、一戦ずつ勝ち進んできたことは覚えています。そして楽しかった。その結果が表彰台でした。初めてオリンピックのメダルをかけてもらい「わぁ~重い!」が第一印象です(笑)。そしてこの重さは、一生忘れることのない感動ですね。

蟹江 美貴選手からのワンポイントアドバイス

まずは、基本になる体づくりから

蟹江 美貴選手写真
 アーチェリーは意外と全身を使うスポーツなんです。弓を射ることが目的ですが、弓を正確に射るためには土台となる体をしっかりと作っておくことが必要です。私も最初は基礎体力をつけることが練習のメインでした。
(1)走る・・・これは体作りの基本にもなります。そのうえ下半身の強化にもつながります。またスクワットも下半身強化には効果的だと思います。
(2)腹筋・背筋・・・弓を引くのは結構重労働です。そのうえ的を正確に狙うには、肩の力、腕の力を支える腹筋・背筋を鍛えることも重要です。また弓を引くときに肩の三角筋も重要な役割をしますので、強化するようにしましょう。
(3)ゴム引き・・・最初は矢を持たずに太いゴムなどを使って弓を引く感覚を、体に覚えさせていきます。このときゴムを少しずつ強くしていくと効果が上がります。
(4)弓を射る・・・実際に弓を射る練習です。短い距離から徐々に始めて、正確に的を狙う練習をします。このときフォームにも気をつけるようにします。

中学の頃に使っていた弓は重さ1kgほど。今使っているのは3~4kgですから軽く感じますが、初心者には結構重いものです。そのうえ普段使わない筋肉を使うので体作りは重要です。基礎体力をしっかりつけてください。アーチェリーは点で争う競技なのでルールは分かりやすいスポーツです。でも一本の矢で逆転することもあるので、その一矢には重みもあります。決められた短い時間の中で、何十メートル先の的に、いかに最高の一矢を放てるかにドキドキする楽しさがあります。矢を射るときは、一本一本集中です。そして一番のアドバイスは、自分の好きな感覚、スタイルで弓を引くことです。まずはアーチェリーの楽しさを実感してください。

蟹江 美貴選手からみんなへメッセージ

続けることの楽しさと意味を、見つけてほしい

蟹江 美貴選手写真
 高校進学、大学進学の時もアーチェリーをやめようと思ったこともありました。でも、その節目の時に自分で考えて選んだ結果が今の私だと思っています。諦めるのは簡単だけど、続けることの難しさよりも楽しさ、続ける意味を考えて何かを見つけたときはすごく嬉しいし、充実できると思います。今私は、アーチェリーを続けてきて良かったと心から思っています。みんなも自分の好きなことを、是非、続けてみてください。続けることは挑戦でもあります。私自身、何度か挫折しそうになったし悔しい思いも経験してきました。でもやめなかった。何かにとことん夢中になって続けていくことで、いつかきっと確かな手応えを感じることができるのではないでしょうか。
 私もまだまだ挑戦中です。今年の全日本をはじめ、ひとつずつ大会で結果を残していくこと。それが、やがて4年後の大きな挑戦につながると信じています。

※プロフィール等は2012年11月時点のものです。

川中 香緒里選手
川中 香緒里選手(アーチェリー選手)
選択肢はいっぱい、興味を持ったら、まずは挑戦してみよう!
山本 博さん

2005年7月

山本 博さん(アーチェリー選手 アテネ五輪銀メダリスト、ロサンゼルス五輪銅メダリスト)
最高のプレーを繰り返すには自分との対話が必要だ

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一