【特集】田中刑事選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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田中 刑事選手 プロフィール

田中 刑事選手

フィギュアスケート選手
倉敷FSC所属

PROFILE

1994年11月22日生まれ。岡山県倉敷市出身。7歳からフィギュアスケートを始め、8歳から林祐輔コーチの指導を受ける。2004年、10歳の頃から全日本フィギュアスケートノービス選手権に出場し、2007-2008シーズンには、エイゴンチャレンジ杯のノービスクラスで優勝した。2008シーズンからジュニアクラスに参戦、2009シーズンの全日本選手権では初出場で8位入賞、新人賞を受賞した。さらに第65回国民体育大会では中学生で少年団の部優勝を果たす。2010シーズンよりジュニアグランプリシリーズに参戦。また世界ジュニア選手権の代表にも選出され、初出場ながら銀メダルを獲得した。2011シーズンはジュニアグランプリシリーズでの2度の表彰台と、全日本ジュニア選手権での初の銀メダル獲得と順調に成績を伸ばし、その後も世界ジュニア選手権、ジュニアグランプリ出場などの活躍を見せる。2014シーズンからシニアクラスに移行し、2016シーズンのNHK杯では3位となり自身初となるグランプリシリーズの表彰台に立った。また全日本選手権でも初めて銀メダルを獲得した。そして2017シーズンには2年連続で全日本選手権2位となり2018年の平昌オリンピック出場を果たした。その後も全日本選手権、世界選手権と数々の大会に出場し、世界が認めるトップスケーターの一人として活躍している。

田中 刑事選手の学生時代は・・・

練習は倉敷を拠点に、毎週末はコーチのいる大阪に通い続けた

田中 刑事選手写真
 子どもの頃、母は僕に何かスポーツをさせたかったそうです。陸上競技などのスポーツも勧められてやってはみましたが、実は暑いのが嫌いで外での運動はしたくなかったというのが本音です。そんな時、たまたま母に連れられて遊びに行った近所のスケートリンクで、僕が興味を持ったのがスケートだったんです。何故かというと、スケートリンクは涼しいのが気に入りました(笑)。最初はよく遊びに行っているという感じでしたが、1ヶ月後にはもう倉敷FSCというクラブに所属していました。それが7歳の時です。当時はまだ同年代の男子は少なかったので、初めて広島で大会に出たときは男子がたった二人で優勝しちゃいました(笑)。でも、そんな経験が益々フィギュアスケートを好きになるきっかけでもありました。
 練習は主にクラブのある倉敷でやっていましたが、僕が教わっていた林コーチが大阪だったので、小学校3年生の頃には毎週末、大阪に通って練習をしていました。練習も週末の大阪通いも今振り返ると大変だったのかなと思いますが、何よりスピンやジャンプなど新しい技ができるようになると、すごく楽しかった。スケートは始めた当初からずっと続けていきたいと決めていましたが、自分自身の上達が感じられることに楽しくて、どんどんのめり込んでいきました。
 高校は岡山理科大学附属高校のスポーツコースに進みました。周りもみんなスポーツに打ち込む生徒ばかりで、学生生活の思い出はほとんどスケートです。特にスケートリンクで練習するには平日じゃないと難しいので、中学・高校時代は早退ばかりで、学校行事にはほとんど参加できていません。そればかりかリンクで宿題をしたりしたこともあったし、テスト前には友達にたくさんサポートしてもらっていました。そうやって僕のスケートを応援してくれた学校や友達に、結果を出すことで答えるしかないと思っていました。

日本から世界へ、そしてオリンピックのリンクへ・・・

プログラムでは、自分の特長を活かした大胆な滑りと表現力を

田中 刑事選手写真
 ジュニア時代から同じクラブで練習していた先輩に、髙橋大輔選手がいました。最初は何も思いませんでしたが、自分も成長してくるにつれて偉大な先輩の存在を意識するようになりました。あの引き寄せられるような演技や表現力からスケートの魅力を強く感じ、僕もあんな滑りがしたいと思ったし、その後のスケート人生に大きな影響を与えてくれた選手です。そんな先輩がいたことも恵まれた環境だったと思います。高校生になると全日本ジュニアをはじめ、ジュニアグランプリシリーズの参戦や世界ジュニア代表など、国内から国外と様々な大会に出場できるようになり、結果も残せるようになってきました。
 高校卒業後の進路として選んだのは、倉敷芸術科学大学でした。関西の大学という選択肢もありましたが、大学に入ると競技と学業の両立が大変で、スケートの成績が落ちるかもしれないというイメージがあったので、地元であり、フィギュアに対してすごく理解があり応援してくれる環境の倉敷芸術科学大学に決めました。そして競技においても2014シーズンからシニアへ完全移行しました。この頃には自分の特徴である大柄でがっちりとした体格を長所と捉え、大きな動きで表現したいと考えていました。そんな僕の特性を活かした競技用プログラムをコーチと振付の先生が作ってくれています。そこにはイメージしていなかった新しい自分が存在し、表現されていくようで、いつもワクワクするような面白さがあるんです。
 そして2018年、僕にとって大きな挑戦となったのは平昌オリンピックでした。他の国際大会と違って大会期間が長くて自分のペースがつかめなかったことは悔やまれます。ただ、やはりオリンピックという大きな舞台で滑れたことは、貴重な経験になりました。

田中 刑事選手からのワンポイントアドバイス

滑り込むことで、氷上での感覚を身体に覚えさせる

田中 刑事選手写真
 フィギュアスケートは陸上競技や球技スポーツと違って、氷上で滑れる時間が限られる場合が多いと思います。だから、どうしても学校での時間を削ってリンクに通うことが多くなります。そんな中でも昼と夜にそれぞれ1〜2時間も滑れたら良い方でした。ちなみに氷上での練習は・・・
(1)スケーティング・・・身体ならしや筋肉を温めることにもなる前向きやバックでの基本の滑りから、ステップなどをじっくりと滑り込む練習です。特にプログラムの中のスケーティングやステップを確認しながら滑り込むようにしていました。
(2)ジャンプ・・・身体が温まったら次はジャンプの練習です。初心者の頃はまずシングルジャンプから。そして次にダブル、アクセル、トリプルというように難易度を上げていきます。ジャンプの種類も、アクセルからトゥーループ、サルコウと進め、飛べるようになるとループやフィリップと難易度を上げて身につけていきます。僕の場合、中学・高校時代はほぼトリプルジャンプの練習でしたが、大事なのは回転不足などにならないように、確実にトリプルが飛べるように身体に慣れて覚えさせることだと思います。
(3)スピン・・・こちらもジャンプと同じくたくさんの種類がありますが、スピンへの入り方やフォーム、回転数などひとつずつ身体で覚えていくようにします。
基本的に昼間はスケーティングやステップ、ジャンプなどの技を個別に練習し、夜は曲をかけてプログラムとしての流れに合わせた練習をしていました。大事なのは、限られた時間の中でいかに滑り込んで氷上での感覚を身体で覚えるかだと思います。また、リンク以外では体力をつけるための走り込みや、柔軟性や表現力を身につけるバレエの練習もやりました。加えて腹筋やストレッチもスケートを滑る身体を作るには欠かせないトレーニングだと思います。

田中 刑事選手からみんなへメッセージ

何かに挑戦し続ける時間を、思いっきり楽しんでほしい

田中 刑事選手写真
 今年は全てがイレギュラーなシーズンで、国際大会は無くて、シーズンオフのアイスショーにしても思うように開催されませんでした。僕たちもお客さんの前で滑れないフラストレーションもあり、自分がやりたいスケートがどこまでできるのかすごく不安でした。でも、そんな状況下だからこそ、競技人生を大事にしたいと思うんです。今は自分のスケートで何を見せたいか、どこまで表現できるかがすごく楽しみです。もちろん4回転の精度を高めるなど課題はいくつもありますが、自分のスケートを見せるためには「攻める、ぶれない、成長する」という気持ちを持ち続けたいです。昨シーズンからのフリープログラム「シャーロック・ホームズ」は唯一自分で決めた曲であり好きな作品です。今シーズンも滑り込んで、更なる表現力を身につけて皆さんの心に残る演技をしたいと思います。
 皆さんも高校生活の中で、やりたいことを見つけてください。スポーツでも学業でも何だっていい。大事なのは、好きという思いを持ち続けて挑戦し続けることだと思います。僕は小学生でスケートに出会い、やり続けてきた時間がすごく大事だったと思います。皆さんにも今の時間を大事に使って、思いっきり挑戦してほしい。そして自分が積み上げていく未来を、楽しんでください。

※プロフィール等は2020年10月時点のものです。

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宇野 昌磨選手(フィギュアスケート選手)
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今の自分を作ってくれたのは、フィギュアスケートです
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村主 章枝選手(フィギュアスケート選手)
何ごとにも興味を持って向かえることは、吸収力も豊かにしてくれます。

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一