渡嘉敷 来夢選手
バスケットボール選手 JX-ENEOSサンフラワーズ所属
アメリカプロリーグWNBAシアトルストーム所属
渡嘉敷 来夢選手
バスケットボール選手 JX-ENEOSサンフラワーズ所属アメリカプロリーグWNBAシアトルストーム所属
PROFILE
1991年6月11日生まれ。埼玉県春日部市出身。中学校時代からバスケットボールを始め、中学3年生の時に全国大会ベスト8に進出。桜花学園高等学校に進学後は主力メンバーとしてインターハイ、ウインターカップ共に3連覇を達成した。また、高校時代に史上最年少(当時)の16歳で日本代表候補に選出され、U-18アジア選手権では初優勝を飾った。卒業後はJX日鉱日石エネルギー株式会社(現JXTGエネルギー株式会社)に入社し、同社のJX-ENEOSサンフラワーズに加入。ルーキーシーズンから主力メンバーとして活躍し、Wリーグ史上初のルーキーオブザイヤーとレギュラーシーズンのMVPを受賞した。2010年以降、チームの連覇に貢献すると共に個人としてもMVP受賞などの好成績を残し、日本代表としても2013、2015年はアジア選手権(現アジアカップ)優勝を果たしMVPとベスト5を2大会連続で受賞した。また2015年よりアメリカプロリーグWNBAのシアトルストームに所属し、WNBAのオールルーキーチーム(新人ベスト5)にも選出された。JX-ENEOSサンフラワーズの公式サイト
http://www.jxtg-group.jp/sunflowers/
渡嘉敷 来夢選手の学生時代は・・・
一人じゃなく、チームプレーの楽しさを知ったバスケットボール
でも最初はきつかったですね。練習はもちろん、監督に怒られることも初めてだったし。ただ今までやってきた陸上や空手などと違って、チームスポーツだから仲間がいるという連帯感が持てたから、練習にも頑張れたんだと思います。また今までできなかったことがひとつずつ、出来るようになると嬉しくてバスケットボールが段々面白くなっていきました。そして中学2年で春日部東中学校に転校したんですが、そこから埼玉県選抜に選ばれたり県大会優勝をすると、全国大会出場や県外の中学と試合をするなどバスケットボールの世界がどんどん開けていきました。すると高校進学においても、バスケットボールを通して色んな高校から声をかけていただきました。その中から桜花学園高校に決めたのは、日本代表選手をたくさん選出していたし、私も本気でバスケットボールに打ち込むならここ(桜花学園高校)しかない、と思えたからです。
桜花学園高校から実業団へ、そしてWNBAへの挑戦・・・
日本代表にも、世界にも、一番近いチームでプレーしたかった
高校時代から夢はバスケットボールの日本代表になること。高校時代にもアンダーカテゴリーの日本代表に選ばれアジア選手権(現アジアカップ)に出場することもできましたが、卒業後もやはり日本代表に一番近いチームでプレーしたかった。だからJX-ENEOSサンフラワーズに入りました。日本で一番強いチームだし日本代表はもちろん、世界にも最も近いチームだと思いました。サンフラワーズは守って、走って、攻めるプレーができるチームです。そのうえ選手の高さやスピードもあり、何といっても選手一人ひとりの経験値が高いですね。それは代表選手が多いということもあって、私が思う素晴らしいチームがJX-ENEOSサンフラワーズでした。
そして日本代表として出場した2013年のアジア選手権(現アジアカップ)で、日本チームはアジアチャンピオンになり、私自身もMVPをいただきました。これがきっかけで「もっと世界に出たい」と思うようになり、WNBAへの気持ちが強くなっていったんです。そして2015年からWNBAのシアトルストームでプレーをしていますが、最初に感じたことはアジアチャンピオンでも、世界ではまだまだなんだということです。でも世界のトッププレーヤーを肌で感じてプレーできることが、今は楽しくてしょうがないって感じです。
渡嘉敷 来夢選手からのワンポイントアドバイス
それぞれの動きを、正確に身につけるための基本練習
(1)ポストアップ・・・これはポジションをとる練習です。私は特に身長が高かったので、ペイントエリアの中でディフェンスを相手にポジションをとって、ボールをもらってターンしてシュートする。これをひたすらやっていました。パスを受けてシュートするという基本動作のタイミングや迅速な動きを身につけることもできます。
(2)マイカンドリル・・・ゴール下で連続シュートをする練習です。一人でできる基本練習で、シュートして落ちてきたボールをまた逆サイドからシュートする。これを10本とか決めて練習していました。基本を身につけるには効果的だと思います。
(3)シュート・・・これも基本の動きですが、最初はペイントエリアから、次にフリースローラインからのジャンプシュートを繰り返し練習。最初の段階を十分身につけてから、難易度を上げた練習をしていました。シュートの正確さを身につけることが大事です。
(4)パス・・・バスケットの基本ですが、ポストアップ練習と組み合わせて練習すると、感覚がよくわかると思います。この時、ただパスするだけではなく、ディフェンスをつけてやると、更に効果的です。
他にも、走るなど基礎体力づくりも初心者の人には必要なトレーニングだと思います。またドリブルなど、一人でできる練習は時間を作って自主トレで身につけるようにしていました。ただ、一番大事なことは、嫌々やらないことです。きつい練習も基礎ばっかりの練習も、必ず自分のためになります。それを信じて練習して下さい。
※プロフィール等は2017年10月時点のものです。
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