体操選手 コナミスポーツ体操競技部所属 ロンドンオリンピック体操競技団体総合銀メダリスト リオデジャネイロオリンピック体操競技団体総合金メダリスト |
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※プロフィール等は2021年3月時点のものです。
![]() 高校は兄や姉も通った和歌山北高校に進みました。高校からは父とは違うコーチになり、初めてナショナルチームに選ばれたのも高校2年生の時でした。小学生から所属していた体操クラブの練習と試合など忙しい高校時代でしたが、中学時代から体育祭は大好きなイベントですごく思い出に残っています。もともと身体を動かすことは好きだったので活躍できる場面が多いのが嬉しかったですね。また中学時代の体育祭では応援団の副団長として、応援でアクロバットをしたりして楽しい思い出がたくさんあります。また高校では授業のノートを同級生に見せてもらったり、体操と勉強を両立できたのも友達の協力があったからです。そんな高校時代に、ナショナルチームの合宿に参加させてもらえたことは競技者として大きなプラスになりました。 | |
![]() 順天堂大学にはトップ選手がたくさんますが、その中で自分は技はまだまだ課題が多いけれど、体操の質では負けていないと自信を持ちはじめたことでオリンピックが見えてきました。 2011年大学4年生の時、世界選手権で初代表として出場しました。中には兄もいましたが、ほとんどがコナミスポーツ体操競技部の選手だったんです。この時、日本代表の選手たちと一緒に練習をしていきたいと強く思い、卒業後にコナミスポーツ株式会社に入社を決めました。 そして社会人1年目の2012年、念願のロンドンオリンピック出場が決まりました。3兄弟そろっての出場ということでプレッシャーはありましたが、チームに兄もいるという安心と家族だからこその心配もありました(笑)。でもオリンピックの雰囲気、盛り上がりはやはり特別です。その中で自分の演技にどれだけ集中できるか、いいパフォーマンスができるかは、どれだけ練習を積んだかで決まります。そしてロンドンで団体総合銀メダル、リオでは団体総合金メダルを手にして表彰台に立ったとき「ここに立つために頑張ってきたんだ」と実感できました。 | |
![]() (1)柔軟・・・まずは練習に入るための準備体操や、足を鍛えるために走ったりします。また部位別に鍛えるための片足スクワットや筋力トレーニング、そして自分の体重で行う倒立などの自重トレーニングが基本メニューでした。 (2)技の練習・・・男子の場合は6種目あるので、それぞれの器具を使って技の練習をします。僕の場合は得意種目である鉄棒と平行棒の強みを伸ばしたかったので、特に重点的に練習しました。大事なのは反復することで確実に身につけることです。 (3)技をつなぐ・・・技を習得できたら次はつなげて演技にしていく練習です。最初は2〜3つ、次に4〜5つと徐々につなげていき最終的には10個の技をつなげていきます。これを通しこみといい、試合の前には演技続行能力として体力をつけていきます。 (4)柔軟・・・練習後にはクールダウンするための柔軟運動をします。これは怪我防止はもちろんですが、練習での筋肉疲労を翌日に残さないためにも大事なものです。 僕からアドバイスしたいのは、基本が一番大事だということです。体操は基本ができて応用が利くことで様々な技ができるようになります。ちなみに男子の体操の技は850種あり、僕ができるのは288種でした。なんて体操とは奥深いんだと実感しました。高校時代は筋力もついてくると、ついつい技に走りがちですが、まずは基本を積むことを突きつめてください。 |