バスケットボール選手 デンソーアイリス所属 2020東京オリンピック女子バスケットボール銀メダリスト |
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※掲載内容は2022年6月の取材時のものです。
![]() 桜花学園は全国大会の常連優勝校であり、もちろん選手達も中学時代から全国大会優勝経験者ばかりです。そんな中に入った私は、練習について行けてないところからのスタートでした。でも周りの心配を振り切って、桜花学園に行くことを決めたのは私自身だから投げ出すわけにはいかない。自分で決めたことを最後までやり通す。そんな思いだけが当時のモチベーションになっていたと思います。くじけそうになったこともありましたが、どうすれば他の選手について行けるのかを毎日考えては無我夢中で練習していました。また、応援して家を出してくれた両親に少しでも成長した自分を見せたいという思いもあり、高校生ながら頑張れたんだと思います。 | |
![]() そんな中で実業団のデンソーアイリスに決めたのは、早く試合に出られると思ったからです。正直に言って入団前はWリーグの中でも成績の良いチームではありませんでした。だからこそ早く試合に出て自分をアピールできるかもと考えたんです。また当時から日本代表を目指していましたから、そのためには、早くたくさんの試合に出てアピールしたかったんです。デンソーアイリスではルーキーイヤーから多くの試合に出場することができ、新人王もいただきました。そして入団の翌年、初めて日本代表に選出されオリンピックが見えてきました。中学時代にアテネオリンピックのバスケットボールを見て、自分もでたいと思い続けた夢が一気に近づきました。 オリンピックはすごい大会です。スポーツでこんなに世界中の人を沸かせることができるイベントは他にないと思います。注目度や影響力もすごく、何より大きな感動を与えてくれます。そんなオリンピックにリオデジャネイロに続き東京オリンピックと2回出場できたことは大きな経験と感動です。そして東京オリンピックでは銀メダルを手にすることができ、少しの悔しさと大きな嬉しさを味わうことができました。また、日本バスケットボール界にとって初のオリンピックメダル獲得が、大きな躍進になればと思います。 | |
![]() (1)ウォーミングアップ・・・練習前に体や筋肉を温めたりするために必ず行います。ランニングやダッシュが中心ですが、練習前後のストレッチは怪我の防止としても大切です。 (2)オフェンス練習・・・主にドリブルとシュートの練習です。ドリブルはバスケットボールの基本で、正確に速く強くボールをつくことを身につけます。基本のドリブルができるようになったら、技のバリエーションも練習していきます。シュートも同じく正確さを身につけることが大事です。リンクから目を外さず、整ったシュートフォームを心がけて反復練習をします。そして基本のシュートが身につけば、レイアップシュートなどのバリエーションを練習します。 (3)ディフェンス練習・・・相手選手にプレッシャーを与えるディフェンスは大事です。最初は1対1のディフェンスから2対2など最終的に5対5とより実践的に練習します。特にディフェンスではステップやフットワークを鍛えておくことも重要です。 以上が練習メニューですが、ほとんどが基本練習です。大事なことは基本をしっかりと身につけて、試合を想定したイメージを持って練習することだと思います。あとは食事と睡眠をしっかりと取って、練習にも負けない動ける体を心がけてください。 |