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自動車工学

自動車工学

自動車の機械構造や電気工学、検査技術などを研究する学問

　自動車工学は、自動車の構造、エンジン、デザインなどの自動車全般の知識、技術の習得をすることにより、自動車の設計、開発および整備を学ぶ分野である。自動車は、今や人類にとってなくてはならないものとして、日常生活の中に深く浸透している。特に日本では、戦後の短期間に急速に発展し、今日の繁栄を築いた大きな原動力の一つであると言える。この自動車産業の大きな発展を支えてきた基本技術として、自動車工学の進歩が挙げられる。これは、自動車の設計・生産技術とあいまって、日本車の高性能・高品質・高信頼性を世界的にも認められる高いレベルに達成させた基盤となっている。
　最近の自動車は、電子工学の導入や新素材の使用などの技術革新が著しく、同時に省エネや安全性という観点からも技術を問われる。ハイブリッドカーなどがその例である。こういった背景のもと、自動車の機械構造・電気工学・内燃機関、さらに検査技術・機械整備など最先端技術を学べる大学・短大も多い。
　また、自動車整備士養成のためのコースを設けた大学・短大もあり、自動車の構造や、エンジンなどを学ぶとともに、自動車工学実習、自動車整備実習などを通じて、自動車の設計、開発および整備方法を実践的に学び、自動車整備士などの資格取得を目指している。なお、自動車整備士になるには、これらの学科を卒業し、国家試験を受けることになる。