【特集】樋口黎選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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樋口 黎選手 プロフィール

樋口 黎選手

レスリング選手 ミキハウス所属
リオデジャネイロオリンピック男子57kg級・銀メダリスト

PROFILE

1996年1月28日生まれ。大阪府吹田市出身。3歳から地元の市民レスリング教室でレスリングを始め、全国少年少女レスリング大会に小学校時代は数回の優勝を経験し、才能を発揮し始めていた。中学生からは堺市の女子校(現・香ヶ丘リベルテ高等学校)のレスリング部・リベラルキッズレスリングに通い、練習を重ねた。高校はレスリングの名門、茨城県の霞ヶ浦高校に入学。2・3年時は国体、インターハイ、全国高校選手権の三冠達成を二連覇するなど才能を開花させた。卒業後は日本体育大学体育学部に進学。大学時代は全日本選手権やアジア予選で優勝するなどの成績を収め、2016年のリオデジャネイロオリンピックの出場を決めた。そして初出場となったオリンピックで見事、銀メダルを獲得した。その後、日本体育大学助手として、2018年のU-23世界選手権、2019年の全日本選抜選手権、全日本選手権など国内外の大会で成績を残す活躍を見せるも、東京オリンピックの出場は叶わなかった。そしてミキハウス所属として、今年は4月のアジア選手権、6月のレスリング明治杯全日本選抜選手権と優勝を重ね、9月の世界選手権に挑む。そして二度目となるパリオリンピック出場を目指し、今後もさらなる活躍が期待される。

樋口 黎選手の学生時代は・・・

インターハイ優勝を目指し、レスリングの名門校へ

樋口 黎選手写真
 僕が3歳の時、両親が地元の体育館でやっていたちびっこレスリング教室に応募したのがきっかけでレスリングを始めました。体が小さかった僕がいじめられないためだったそうです。だから物心ついた時からレスリングをやっていたといえるでしょうね。以来小学校時代を通して週に4日は練習に通っていたので、立派なレスリング小僧でした。レスリングは格闘技ですがすごく原始的なスポーツで、当時の僕に取ってはルールのある喧嘩みたいに思っていたんでしょうね。特に僕は体が小さいのに負けず嫌いで、勝てばすごく楽しくてどんどん好きになっていました。そんな楽しさもあり小学校時代は全国大会で優勝も何度か経験しました。
 中学進学後は学校にレスリング部はなかったので、少し遠かったのですが堺市にあるレスリングも強い女子校(現・香ヶ丘リベルテ高等学校)のクラブに通い練習をしていました。でも、中学時代は小学校時代ほど良い成績を残せてはいませんでしたが、全国大会を見にきていた監督に「インターハイで優勝を目指すならうちに来い」と声をかけていただき、茨城県の霞ヶ浦高等学校に進学することになりました。
 霞ヶ浦高校は、インターハイの団体で30回以上も優勝しているレスリングの名門校です。茨城県ということもあり、入学と同時に寮生活が始まりましたが、僕は早く自立したいという思いもあったので寂しくはなかったです。何よりレスリングが強くなりたかったので、期待でワクワクしていました。また中学時代は時間をかけて練習に通っていましたが、寮生活なので時間が有意義に使えることも嬉しかったんです。そのうえ強豪校ですからインターハイで優勝するような先輩やOBもいて、またレスリングの強いイランから来たコーチもいました。練習は厳しかったけど目標にしたい選手が周りにいることや練習環境の素晴らしさに僕自身のモチベーションも上がっていきました。

レスリングを極めるため日体大へ、そしてオリンピックへ

オリンピックへの確かな構図とプロセスが必要だった

樋口 黎選手写真
 高校時代は日体大をはじめ東洋大学や拓殖大学など、いろんな大学に遠征に行くことがありました。その中で進学を考えたとき、練習環境であったり指導者の先生方であったり、僕がイメージするレスリングに近づき極めるには、日体大が一番だと思い進学を決めました。また日体大のレスリング部には素晴らしい先輩も多く、中でも僕が中学時代に見たオリンピックで銅メダルを獲得した湯元先生がコーチとしていらしたことも、日体大を選んだ大きな理由でした。
 そしてもうひとつ、大きな目標のためでした。それはやはりオリンピックです。レスリングを始めた当初は漠然とオリンピックに憧れていましたが、中学時代に湯元先生のオリンピックを見て、憧れが確かな目標に変わりました。そのためには何をするべきか、はっきりとした構図を描き進んでいきたいと思いました。高校時代は国体やインターハイを制覇し、大学で全日本選手権をとる。このプロセスが必要だと思っていました。実際にオリンピックが見えたと思えたのは大学に入った頃でした。そして全日本選手権やアジア予選を制したことでオリンピック出場が決まりました。
 いろんな大会に出場してきましたが、やはりオリンピックは違っていました。独特の緊張感や世界の注目度、オリンピックの舞台に向かう選手達の覚悟も格別に感じました。その中でいつも通りの自分で挑むことができたとは思いますが、金メダルには届きませんでした。でもこの悔しさは次への課題だと考えています。

樋口 黎選手からのワンポイントアドバイス

緊張感を持ちながら実践を意識したスパーリング

樋口 黎選手写真
 高校生になり、寮生活をするようになり練習環境も大きく変わりました。練習時間も多くなり、レスリングの知識や技術だけでなく、私生活の過ごし方や休養の取り方まで学ぶことができ、体作りができたのも高校時代でした。そしてその練習の成果が今、僕の土台となっていることは間違いありません。そんな僕の高校時代の練習は朝から始まりました。
(1)朝練習・・・朝は主にランニングとウェイトで約1時間の練習でした。高校入学当初はまだ体ができていない時期でもあり、主な目的は体作りです。ウェイトは腹筋や背筋、スクワットやベンチプレスといった内容を少しずつ増やしていきました。
(2)打ち込み・・・これは技の確認をして技術を磨くために行います。内容は2人1組でレスリングの基本となるタックルや投げ技の反復練習をします。レスリングの魅力は実力差が顕著に出やすい格闘技だと思っています。ルールの難しさはありますが、やはりきれいなタックルや豪快な投げ技は大きな武器になるので、基本を身につけて技を磨くことが大事です。
(3)スパーリング・・・練習のメインはやはりスパーリングです。試合形式での練習のことで、実践を意識しながら行います。3分を2ラウンド。これを7〜10本くらい流すのですが、試合でやる技を確認しながら行います。
(4)補強・・・練習の最後は体力アップを目的とした運動です。主に腕立て伏せやスクワットなどをやっていました。

基本練習は以上ですが、やはり僕が力を入れていたのはスパーリングでした。特に1本1本を本当の試合だと思って、いい意味での緊張感を持ちながら実践を意識して行うことは大事だと思います。実際に試合で実力を出せるように、試合の緊張感を普段から経験しておくことも必要だと思います。そして僕が一番アドバイスしたいのは、まずは形にとらわれず、レスリングを、練習を楽しんでください。どうすればこの技ができるようになるか、試合で緊張しないためにはなど自分にとっての課題を、ひとつずつ考えクリアしていく楽しさを味わって欲しいです。そんな興味や好奇心、楽しさが競技力アップにつながると思います。

樋口 黎選手からみんなへメッセージ

興味を持って楽しめることが、人間力を育てる

樋口 黎選手写真
 リオデジャネイロオリンピックを経て、ミキハウスという新しいフィールドで今、僕は競技者として次の目標に向かっています。来年にはパリオリンピックの予選が始まるので、最初で決めなければと思っています。まずは今年12月の天皇杯、そして来年の世界選手権を制覇すること。それはリオ大会で金をとれなかったことや東京大会を逃してしまったことを経験したからこそ、強く持ち続けることのできた目標かもしれません。
 僕は学生時代も今も、レスリングを通してたくさんのことを学びました。それはレスリングの技術や競技者としての資質だけでなく、生きていくための人間力を養う考え方だと実感しています。3歳で出会ったレスリングが、こんなに自分の人生の大きな存在になるとは子どもの頃には思ってなかったかもしれません。でも確かなことは、レスリングに興味を持てたことで楽しむことができたということです。高校生の皆さんも何に出会って興味を持つかはそれぞれですが、どんなことも楽しんで欲しいです。そして現れる疑問さえも楽しんで挑んでください。この好奇心がきっとあなたの人間力につながります。

※掲載内容は2022年7月の取材時のものです。

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一