【特集】恒村友香子選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

続きは会員の方のみご利用いただけます
(登録無料、利用無料)

友の会 会員(無料)のメリット

会員限定の進学に役立つ情報を見ることができる!
小学生向け

小学生向け

  • あなたの住んでいる場所から学校を探せる 公立小学校学区情報
  • 教えて塾長

ほか多数!!

中学生向け

中学生向け

  • 公立中学校の学区情報

ほか多数!!

高校生向け

高校生向け

  • 無料 英語映像授業
  • 大学入学共通テスト問題&解答
  • 入試検索

ほか多数!!

進学に役立つ情報が
メールで届く!

入試の情報、受験お役立ち情報など、進学に役立つ情報をメールでお届けします。

住所などの入力の手間が省ける!
会員登録情報は、JSコーポレーションが運営する以下のサイトでご利用いただけます。
学校情報「日本の学校」
塾情報「日本の塾」
塾アルバイト情報「日本の塾アルバイト」
塾講師募集「日本の先生」
英語教室情報「英語教室情報」

アスリートからの熱いメッセージ

アスリートからの熱いメッセージ

恒村友香子選手 プロフィール

恒村 友香子選手

レスリング選手
東京2020オリンピック レスリング女子フリースタイル62kg級 金メダリスト

PROFILE

1997年8月27日生まれ。石川県河北郡津幡町出身。元レスリング選手の両親のもとに生まれ、小学2年生の時に母がコーチを務めるクラブに通い始める。中学3年時にはジュニアクイーンズカップ中学生の部48kg級で優勝。高校は名門至学館高校へ進学した。高校3年時の全日本選手権決勝では、姉の梨紗子と初めて直接対決し、惜しくも準優勝に終わった。大学は至学館大学へ進学。2019年の世界選手権では3位に入賞し、東京オリンピックへの切符を勝ち取った。東京オリンピックでは62kg級で優勝。57kg級で優勝した姉とともに、姉妹での金メダル獲得を成し遂げた。

恒村友香子選手の学生時代は・・・

運動が苦手だけど負けず嫌い。高校からはだんだんと本気に

恒村友香子選手写真
 私の両親は元レスリング選手で、母はジュニアスクールのコーチも務めていました。姉と妹も母のスクールに通っていて、まさしくレスリング一家でした。その中で唯一、私は運動が好きでも得意でもなくて、レスリングスクールにも通っていなかったんです。絵を描いたり手芸をしたり、部屋の中で遊ぶ方が好きでした。しかし、母がコーチとして指導している間、レスリングをやっていない私は母に構ってもらえません。それが嫌で、小学2年生の時に私もスクールに通い始めました。
 小学生と中学生の時は、ときどきやめたいと思いながらもなんとなく続けていました。大会で入賞できることもありましたが、運動を好きになりきれなかったんです。結局「やめる」と言い出すことができず、高校も姉と同じ、レスリングの名門である至学館高校に進学することに。しかし高校に入ると、レスリングに対する気持ちが変化しました。高校の先輩はみんなとても実力があり、私はまったく勝てませんでした。そんな環境に身を置く中で、だんだんと悔しい気持ちが芽生えてきたんです。負けず嫌いという意味では、スポーツに向いている性格だったのかもしれません。高校からは、本気で勝ちたいと思うようになり、レスリング一筋で頑張っていこうと決心しました。
 当然、練習にもストイックに臨むようになっていきました。特に、試合で同じ選手に何度も負けたり、あと一歩のところで惜しくも負けたりしてしまうと本当に悔しくて、誰よりも練習しようと思うようになりました。全体練習後に1時間残って自主練するなど、毎日ひたすらレスリングに向き合っていましたね。
 高校時代に最も印象に残っているのは、3年生の時に出場した全日本選手権の決勝戦です。それまで全日本選手権ではなかなか決勝まで進めずにいたので、ようやく決勝の舞台に立つことができてとても嬉しかったです。さらに、決勝の相手は姉の梨紗子。公式戦で対戦するのはこの時が初めてでした。結果的には負けてしまい、悔しい気持ちもありましたが、目標としていた全日本の決勝で姉と試合できたことは、今でも強く思い出に残っています。

姉妹金メダルを目指した東京オリンピック

周りの応援に応えたい一心で、負け越していた相手に決勝で勝利

恒村友香子選手写真
 大学はそのまま至学館大学へ進学しました。進学後すぐのジュニアクイーンズカップで優勝し、好調な滑り出しでしたが、直後に肩を脱臼。手術も受けたので、半年以上レスリングができなくなってしまいました。そんな中開催されたのが、姉も出場するリオデジャネイロオリンピックでした。その頃はまだ、「私もオリンピックに」なんて考えはなくて、無縁な舞台だと思っていました。しかし、姉はなんとリオオリンピックで優勝。その姿には、さすがに刺激を受けました。嬉しい気持ちと同時に、練習すらできずにいる今の自分が悔しく思えてきたんです。姉の優勝を機に、オリンピックとまでは言わずとも、レスリングへのモチベーションが一層高まりました。
 さらに、リオデジャネイロオリンピック終了後、姉はいろいろなメディアで「次の東京オリンピックは妹と一緒に出ます」と言うんです!最初は「そんなつもりじゃないのに」と思っていたのですが、言われ続けるうちに、だんだんとオリンピックを意識するようになっていきました。そして、大学3年生の時、初めて世界選手権でメダルに届いたことが自信となり、明確に東京オリンピックを目指すようになりました。
 東京オリンピック出場をかけた大会は印象に残っています。敗者復活戦を勝ち抜き、3位決定戦で勝てばオリンピック内定、負ければ出場叶わずという崖っぷちの状況の中、家族やコーチに励まされて勝利をつかみました。その瞬間は、本当にオリンピック選手になれたことが信じられず、夢なんじゃないかと思いました。
 そして迎えた東京オリンピック。私は初戦からゾーンに入っていて、自分でも驚くほどの集中力で試合に臨んでいました。練習を積み重ねてきて、技術、体力、メンタルがピークの状態をつくれていたんです。緊張やプレッシャーもなく、ただただ目の前の試合を楽しんでいたことを覚えています。それでも、決勝はさすがに緊張感がありました。試合相手は、過去の戦績では負け越していた選手。ハーフタイムには疲れを感じて、一瞬ネガティブな気持ちがよぎりました。しかし最後の最後は、「これまで応援してくれた家族やコーチに応えたい」という気持ちを原動力に、戦いきりました。金メダルが決まった瞬間は言葉にならないくらい嬉しかったですね。そして、翌日には姉も優勝。姉妹でオリンピック金メダルという悲願を達成できました。それまで、姉と一緒に待ち受け画面を金メダルにしてモチベーションを上げていたので、やっと本物を手にすることができたと喜びを分かち合いましたね。
 現在は、2025年の出産から復帰してレスリングを続けています。出産を機に引退を考えたこともありましたが、東京オリンピック後、怪我もあってなかなか勝てずにいたのが心残りだったんです。復帰してすぐは、出産前までできていたことができなくなっていて落ち込むこともありました。しかし、今どん底にいるということはあとは上がるだけだと考えて、日本一になることを目標に、一から頑張っています。

恒村友香子選手からのワンポイントアドバイス

トレーニングは地味なものこそ大切!継続は気持ちの強化にもなる

恒村友香子選手写真
 学生時代から私がよくやっていたトレーニングや、東京オリンピックに向けて練習する中で学んだメンタルトレーニングをご紹介します。特別な器具や環境が必要なものでもないので、みなさんも明日から実践できると思います。

(1)プランク……体幹を鍛えるプランクは、学生時代から必ず練習に取り入れていました。体一つで相手とぶつかるレスリングにおいて、体幹の強さは重要です。実際に、出産後復帰してすぐの体幹が弱くなっていた時期は、簡単に押し負けてしまうことが多くありました。プランクには様々なやり方がありますが、私のおすすめは、プランクの姿勢を1分キープしたら休憩して、次は2分キープ、さらに3分キープ…と、だんだん時間を増やしていくメニュー。他にも、30秒キープしたら片手を上げてキープ、さらに30秒後には手とは逆の足を上げてキープ、というように、徐々にバランスをとりにくくするメニューもやっていました。意識していたのは、同じプランクでも日ごとにやり方を変えること。飽きることも慣れることもなく、毎日「きつい」と思いながら続けられます。

(2)懸垂……筋力トレーニングとしては、懸垂がおすすめです。筋力を鍛えるのはもちろんですが、私は気持ちも鍛えられると思っています。レスリングは、最後の1秒まで勝敗がわからない競技です。諦めず、気持ちで限界を超えることで逆転できることもあります。懸垂は、限界だと思ってからプラス3回、それができたらさらにもう1回、というように、気持ちで限界を超える練習にもなります。

(3)思ったことをノートに書く……私は、東京オリンピックの時にメンタルトレーニングをしてもらいました。その内容は、相手の人に素直な感情を全部話すだけ。言葉にすることで気持ちが整理されて、落ち着くことができました。その経験をもとに、今は思ったことをノートに書くようにしています。練習でうまくいかなかったことや抱えているモヤモヤを言語化することで、今の自分に足りていないものや、次に何をすればいいかが見えてくるんです。また、ノートを見返して過去の悩みを忘れないことも大切です。調子の良い時こそ初心を忘れず、気持ちを奮い立たせましょう。

 私は、トレーニングは基礎を鍛える地味なものが一番重要だと思っています。飽きない工夫やメンタルを保つ努力をしながら、体と気持ちの両方を鍛えていきましょう。

MESSAGE

恒村友香子選手から
みんなへメッセージ

恒村友香子選手写真

自分の弱みだと思う部分も、捉え方次第で強みに変わる

 一番に伝えたいのは、人は本気で変わろうと思えばいくらでも変われるということ。運動が好きでも得意でもなかった私がオリンピックで金メダルを獲得できたのは、姉や周りの環境から刺激を受ける中で、本気で勝ちたいと思うようになったからです。
 気持ちが変われば、行動が変わります。例えば、私はずっと強みがないことが悩みでした。瞬発力とかパワフルなタックルとか、「恒村友香子といえばこれ」という特長が無かったんです。でも、周りの人たちから「それが逆に強みだよ」と言ってもらえたことがありました。それから、「特長がない」という弱みは、「バランスよく何でもできる」という強みに変わりました。そして、その強みを活かしたプレーができるようになっていったんです。
 自分でネガティブに思うようなことでも、ポジティブな側面は必ずあります。まずは小さなことでも、ネガティブなものの捉え方を変えてみてください。信頼できる人の言葉にも耳を傾けながら、自分の中で弱みを強みに変えて伸ばしていきましょう。

※掲載内容は2026年3月の取材時のものです。

清岡 幸大郎選手

2025年3月

高知県立高知南高等学校 出身 日本体育大学 出身
清岡 幸大郎選手(レスリング選手)
時に、大人の意見に耳を傾けてみてほしい
樋口 黎選手
樋口 黎選手(レスリング選手)
興味を持って楽しめることが、人間力を育てる
文田 健一郎選手
文田 健一郎選手(レスリング選手)
夢と、未来を思い描く強い気持ちを持ち続けてほしい
土性 沙羅選手
土性 沙羅選手(レスリング選手)
夢や目標に向かって、がむしゃらに取り組んでほしい
登坂 絵莉選手
登坂 絵莉選手(レスリング選手)
簡単に諦めたくないと思ったから、全力で頑張れた
米満 達弘選手
米満 達弘選手(レスリング選手)
自分のオンリーワン、ナンバーワンを見つけよう!
小原 日登美選手
小原 日登美選手(レスリング選手)
喜びも挫折も、経験が自分を大きく強くしてくれた
伊調 馨選手
伊調 馨選手(女子レスリング選手)
好きなら、何があっても諦めない!

友だちや家族にシェアしよう

URLコピー

株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一