私が水泳を始めたのは3才の時。近くにあったスイミングスクールの幼児教室のようなところに姉と一緒に通い始めたのがきっかけでした。最初の頃は、水泳が好きというよりも、やはり遊びに行ってるみたいな気分でした。やがて姉が「選手コース」に入ったことが刺激になったのか、私も「育成コース」に入り、泳ぐのが日課のような生活が始まりました。中学・高校時代は水泳部に所属してましたが、実は学校にはプールがなくて、同じクラブに通う友だちと作っていた同好会だったんですよ(笑)。それでも、朝からクラブで泳いで学校に行き、放課後はまたクラブで泳いでましたね。そんな毎日だから、クラスメイトと遊ぶなんてことは、ほとんどなかったなぁ~。中学時代はクラブの合宿なんかで、学校以外のいろんな友だちがたくさんできることがすごく楽しかったですね。学生時代はただ泳ぐことが楽しかったし、好きだったからあまり記録とかも気にしていなかった。本当に意識したのは、高校生で初めて世界選手権に出たとき。自分よりもタイムやフォームのいい選手をたくさん見て「もっと速く泳げるようになりたい、大会で勝ちたい!」と思うようになりました。大学に入ってからは、指導していただいている田中先生との出会いが大きかったです。たくさんのオリンピック選手を育ててこられたすごい先生なので「私も、この先生についていけば強くなれる!」と強く信じていた部分もありました。でも、それだけでなく、私たちを一人の選手として信じて向きあってくださっている気がします。よくおっしゃっていたのが「自分の目標は自分でたてろ!」ということ。そして、そのためには何をすればいいのかを一緒に考えながら良い方向に導いてくれるような先生です。自分を知り高めていく努力もできるし、何より考える力を教わった気がします。そして試合や大会前に先生がかけてくださる言葉が「あわてず、あせらず、あきらめず」。落ち着いて、リラックスしながらいつもの練習の成果を心ゆくまで出せる呪文のようで、私の大好きな言葉です。 |