【特集】登坂絵莉選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校
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登坂 絵莉選手 プロフィール

登坂 絵莉選手
女子レスリング選手(階級は48kg級) 東新住建所属
リオデジャネイロオリンピック女子48kg級金メダリスト

プロフィール
1993年8月30日生まれ。富山県高岡市出身。小学校3年生からレスリングを始め、中学時代に全国中学生選手権で優勝を飾った。至学館高校進学後は全国高校女子選手権で2連覇するなど、めきめきと頭角を現していった。2012年、至学館大学に進み、ジュニアオリンピックをはじめ全日本選抜レスリング選手権、全日本レスリング選手権など次々と優勝を果たし、翌年にはレスリング世界選手権で優勝し、初の世界女王になった。その後も世界選手権3連覇、全日本選抜3連覇、全日本選手権4連覇と素晴らしい活躍を見せ、オリンピック代表選手に選出された。大学卒業後は東新住建に入社。そして2016年のリオデジャネイロオリンピックでは見事金メダルを獲得し、その活躍が評価され県民栄誉賞、紫綬褒章を受賞した。

※プロフィール等は2017年3月時点のものです。

登坂 絵莉選手の学生時代は・・・

至学館高校進学は、レスリングを続ける上でベストな選択だった

登坂 絵莉さん写真  私の父も元レスリング選手で、国体のグレコローマンレスリング48kg級のチャンピオンでした。そんな父は兄にレスリングをやらせたくて道場に連れて行ったんです。すると一緒に行った私もマット運動に興味を持ってしまいました。それが小学校3年生の時、ジュニア教室でレスリングを始めるきっかけです。最初の頃はマット遊び的な感覚で楽しかったんですが、だんだんと試合にも勝てるようになっていきました。その頃は週3回の練習でしたが、小学生チャンピオンにもなり、中学生になるとレベルも上がってくるので毎日練習できるレスリングジムに移ったりもしました。ただ当時はレスリングが楽しかったので、将来は「オリンピックに出られたらいいな」ぐらいにしか考えていませんでした。それに、父からも「レスリングで食べていけるわけないんだから、しっかり勉強しなさい」と言われていましたから。父とはよく練習をしましたが、常に私の思いを尊重してくれるような理解者であり、指導者でした。父がいなければ、今のレスリング選手としての私もいなかったでしょうね。
 高校進学の時も父に相談しました。そしてレスリングをやるなら、本当に強くなりたければ至学館高校が一番だと思って進学を決めたんです。ただ噂では上下関係も大変ですごく怖い学校だと聞いていたんです(笑)。でも実際はすごく理想的な環境でした。部員も多くてライバルもたくさんいましたが、互いに切瑳琢磨しながら素晴らしい選手が育っていくんだと実感できました。大会に出場するメンバーになるにも本当に毎日が戦いでしたが、レスリングに対する情熱を持ち続けることができたからこそ、高校生チャンピオンにもなれたし、至学館大学に進学してからもたくさんのタイトルを取ることができたんだと思っています。

全日本チャンピオンから世界女王に、そしてオリンピックへ

オリンピックは自分との戦い、ただ勝つことだけを考えていた

登坂 絵莉さん写真  至学館でたくさんのことを経験しましたが、私の人生にとって大きな出会いもそのひとつです。まずは栄(和人)監督です。私は高校から至学館に来て寮生活でしたから、監督でありお父さんみたいな存在でした。レスリングの指導はもちろんですが、寮の整理整頓から全てチェックされました。人としての、当たり前のルールを教わったんです。また先輩の存在も大きいですね。中でも吉田沙保里さんは、レスリング選手としても人としても尊敬できる先輩で、一番近くにいてくれる最高のお手本です。そんな先輩の背中を見ながら、私も後輩達の良き先輩でありたいと思うようになったし人間として少しずつ自立していけるようにもなったと思います。
 そんな中でオリンピックをはっきりと意識したのが高校3年の時でした。まだ当時は全日本で優勝できていなかったんですが、高校3年の時に2位になれて、その時に負けた小原日登美選手が引退されると分かっていたので「もっと頑張れば優勝できる」と思いました。オリンピックも見えてきた気がしました。それからは全日本選手権や世界選手権で優勝することができましたが、やはりオリンピックは格別でした。沙保里さん(吉田沙保里選手)から「オリンピックは魔物が住むって言うけど、それを意識するのは自分次第」と言われていたんです。そんな経験豊かな先輩や監督の存在もあって、オリンピックは自分との戦いでもあるんだと思って挑みました。それに、私にとってやはり憧れの舞台だったので嬉しさも格別でした。そのうえレスリングではオリンピックの凄さって、メジャースポーツに比べると差が歴然としているんです。メダリストになれば扱いも全然違ってきますから。だから世界選手権3連覇の私が、もしオリンピックで負けたら何のための3年間だったのかという怖さもありました。でもオリンピックの試合中に思っていたことは、ただ勝つことだけでした。そしてつかんだ金メダルは、世界選手権3連覇より大きな達成感。人生で一番嬉しい瞬間でした。

登坂 絵莉選手からのワンポイントアドバイス

強くなりたいなら、どんな練習も手を抜かず全力で!

登坂 絵莉さん写真  レスリングの面白さって道具がなくて1対1で勝負するところ、そして試合の中での駆け引きでしょうね。それだけに基本となる体作りにはハードなトレーニングもたくさんありました。ちなみに私が高校時代にしていた練習は、朝はランニングとウエイトなど、午後はレスリングといったメニューでした。その内容は・・・
(1)ランニング・・・長距離でトラックを10周することもあれば、短距離で坂道ダッシュや100mダッシュを数本という日もありました。また、人を背負って坂道ダッシュなどをすることも。これは負荷をかけてランニングすることで、足腰を鍛えることももちろんですが、体幹を鍛えるトレーニングにもなります。
(2)ウエイトトレーニング・・・ランニング同様、レスリングに必要な基礎体力を鍛えます。特に懸垂とロープ(腕の力だけでロープを登る)は腕の筋力を鍛えるには有効的な練習です。これはレスリングに重要な、引きつける力を鍛えることができます。
(3)打ち込み・・・二人一組になってタックルの反復練習をします。片足・両足タックルはレスリングの基本なので、高校時代にも一番力を入れていた練習です。
(4)スパーリング・・・実際に二人一組で行なう試合形式の練習です。これまでに練習してきたことを、実践で使えるようにします。ランニングで鍛えた足腰と体幹、ウエイトで鍛えた腕や手の筋力、そしてタックルの技などを全て応用した総合練習です。

ランニングとウエイトで約1時間。午後はタックルとスパーリングのレスリング練習を約3時間。これが私の高校時代の練習内容です。その中でも特に私が初心者の人にアドバイスするなら、懸垂とロープをしっかりと練習してください。これで結構強くなれると思いますよ。それと練習においてはアップから手を抜かず、全力で取り組んでください。

登坂 絵莉選手からのメッセージ 「簡単に諦めたくないと思ったから、全力で頑張れた」

登坂 絵莉さん写真  オリンピックを目指していた高校時代ですが、実は部でも一番小さくて弱くて、オリンピックなんて無理だと思って高校でレスリングは辞めようとも考えていました。でも私を一番信じて応援してくれる父のことを思うと「簡単に辞めてしまっていいのか」という思いがあったんです。そして私が恵まれていたのは、若い時に目標とできる吉田選手のような素晴らしい先輩に出会えたこと。だからこそ諦めたくなかったし、強くなりたかった。
 高校時代はスポーツでも勉強でも、ボランティアでも何か夢中になれるものがあれば全力で頑張れると思います。全力で頑張った先に結果があって、たとえ目標が叶わなかったとしても一生懸命になれたことに後悔はないと思えるから。私も、まだまだレスリングに一生懸命です。何故なら、2020年の東京オリンピックで連覇するという大きな目標に夢中だから。


※プロフィール等は2017年3月時点のものです。

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