森重 真人選手
プロサッカー選手 FC東京所属
森重 真人選手
プロサッカー選手 FC東京所属PROFILE
1987年5月21日生まれ。広島県広島市出身。8歳からサッカーを始め、小学校5年生から少年サッカーの強豪広島高陽FCに所属し全国大会にも出場した。中学生になるとサンフレッチェ広島ジュニアユースに所属し活躍するがユースへの昇格はならず、広島皆実高校に進学した。高校時代は試合経験を積みチームの主力選手として活躍し、U-17日本代表に選出された。高校卒業後の2006年、大分トリニータへ入団。当初はボランチだったが、センターバックとして起用されたことで才能を発揮し急成長を見せ、2008年のナビスコカップ優勝に貢献した。2010年からFC東京に移籍。2011・2012年はチームでの公式戦最多出場を記録しDF陣をけん引、2013年よりチームの主将に抜擢された。この年から4年連続でベストイレブンに選出されている。また日本代表としても2006年にAFCユース選手権で日本の準優勝に貢献した。2008年はU-23日本代表に選出され、トゥーロン国際大会、北京オリンピックに出場。同年にはA代表に選出され、2013年の東アジアカップに出場し日本の優勝に貢献した。そして2014年には日本代表として、初のワールドカップ出場も果たしている。そして今シーズン、チームの中心を担うセンターバックとして、念願のリーグ優勝を狙う。森重 真人選手の学生時代は・・・
高校時代、プロを目指すなら何をすべきかも見えてきた
中学生になる時、チームの監督から「サンフレッチェ広島ジュニアユースのセレクションを受けに行ってみないか」と勧めていただきました。県内からたくさんの中学生がジュニアユースに入ってきましたが、その中から数名しかユースには上がれないという厳しさの中で、当時はただサッカーができることが楽しかったんです。
結局ユースに上がることはできませんでしたが、その悔しさを経験したことで改めて自分の目標が決まったのかもしれません。広島皆美高校に進学してからは、プロサッカー選手を目指すために自分が何をするべきかもちゃんと見えてきた気がします。プロに進むことが決まっている先輩もいましたし、その先輩に自分を重ねるように、1年生から試合に出て選手権やインターハイで活躍して、というプロへの道筋を思い描いていました。またU-17日本代表に選出されたことも大きな弾みになり、プロへの可能性を広げてくれたと思います。そして高校卒業を前に、大分トリニータのスカウトの方から誘っていただき加入を決めました。高校時代、ユースに行けなかった悔しさは「いつかプロになって、見かえしたい!」というモチベーションにもなっていました。
大分からFC東京へ、そして日本代表として世界のピッチへ
様々なポジションを経験できたからこそ、今の自分がある
そして大分トリニータ加入後はボランチからDF(センターバック)として起用されるようになりました。DFはゲームを一番後ろから見られるのでゲームの流れもよくわかるという利点がありました。何より僕には、FWからボランチに変わったことで力を発揮できたという成功体験があったので、自分では気づいていない適性を指導者が見いだしてくれているんだという信頼がありました。だから与えられたポジションで思いっきりチャレンジできたと思っています。現在、センターバックとしてプレーできているのは、これまで様々なポジションで得た経験と知識が生かされていると感じています。
プロになって3年目の2009年、初めて日本代表に選出されました。これまでもU-17やU-23の世代別日本代表経験はありましたが、やはりその先にはワールドカップという大きな目標がありました。なので日本代表選出は嬉しかったですね。また大分トリニータからFC東京に移籍したのもこの時期です。移籍後は今まで以上にアグレッシブにプレーできるようになったし、2013年からキャプテンを任されたことも更なる自信につながっていきました。そして2014年、目標だったワールドカップブラジル大会のピッチに立つことができました。日本はチームプレー力を出し切って戦いましたが、世界の選手達の攻撃力に、勝つことができませんでした。
森重 真人選手からのワンポイントアドバイス
とにかく毎日ボールを蹴ることが大事です
○筋トレ&アジリティートレーニング
サッカーは約90分、ピッチの中を走ってプレーします。そのためには長時間走り続けるための筋力が必要です。またアジリティートレーニングとは敏捷性や俊敏性を鍛える練習のことです。サッカーでは走るスピードに加えて瞬時に判断して方向転換したりという動きも重要になります。
次はボールを使った練習です。
(1)基礎練習・・・ドリブル、パス、トラップなどボールを使った動きの基礎を練習します。ボールに慣れること、そして正確性を高めることが大事です。またボールポディッション(支配率)を高めるためのショートパスなどの練習も重要だと思います。
(2)ゲーム形式・・・基礎の動きを踏まえた上でゲーム形式で練習します。実践を意識して、それぞれのポゼッションで有効な動きや攻撃方法を考えて練習するようにします。
(3)個人練習・・・これはポジションによっても違ってくると思いますが、僕の場合はフリーキックやシュート練習に特に力を入れていました。大事なのは今の自分に必要だと思うものを見つけて、その技術を高めることです。もしメニューがわからなければ指導者のアドバイスを聞いて、自分のプラスになる練習を見つけてください。
そして僕からのアドバイスは、とにかく毎日ボールを蹴ることです。狙ったところに蹴る、狙ったところに止めるなど、いかに正確にボールを操ることができるか。それがサッカーの基礎であり、後はレベルを高めていくことが大切だと思います。
※プロフィール等は2019年4月時点のものです。
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