福西 崇史さん
元サッカー日本代表選手
福西 崇史さん
元サッカー日本代表選手PROFILE
1976年9月1日生まれ。愛媛県新居浜市生まれ。小学校4年生のとき地元のサッカー教室でサッカーを始める。新居浜工業高校在学中にスカウトされ、高校卒業後の1995年春、ジュビロ磐田に入団。早くも頭角を現し、初年度より数々の試合に出場。翌年には中心的存在となり、2002年には日韓ワールドカップ初出場。戦力の中核をなすボランチとして活躍。2006年には自身にとって2度目のワールドカップ出場を果たす。2007年FC東京へ移籍。さらに2008年には東京ヴェルディに移籍するが、惜しまれつつも2009年1月末引退。通算成績はJリーグ・カップ戦432試合・70点、日本代表64試合7得点。引退後はサッカー解説やタレントとして活躍中。福西 崇史さんの学生時代は・・・
団体競技の面白さに魅了された青春時代
中学生の時は、自分の実力も含めて、まだプロになろうという意識はなかったのですが、地元ではそこそこ強い高校に進学できました。地元では「うまいね」とみんなにもてはやされていましたが、いざ愛媛県選抜に選ばれてみると、自分より上手な選手がいて、自分の実力のなさを痛感しました。しかし、もっとうまくなろうという気持ちになり、そのうち四国選抜に選ばれるまでに上達できたんですが、ここでもまた上手な人を見ることになって、サッカーって奥が深いなって痛感しました。同時にますますサッカーが好きになってきたんです。愛媛には全国優勝したこともある強豪校があったので、「そこを倒すぞ!」ってチームが一つになれたことがとてもいい思い出として残っています。
通っていた高校は就職率が高かったので、就職しようかサッカーで大学に行こうか正直迷っていたんです。プロになれるなんて思っていませんでしたから。ある日、他校との練習試合があって、それを見に来られたジュビロ磐田の方から練習にこないかと誘われて、そのまま卒業後にプロの世界へ入ることができたんです。
福西崇史さんの現役時代
技術力だけじゃない奥深さがサッカーにはある
プレー中、その都度自分が一番いい選択をしなければいけない、というプレッシャーがあるんです。例えば、一つのボールのスピードでこんなに状況が変わってしまう・・・パスが仲間の右足に行くのか左足に行くのかのズレで、1秒2秒の時間がロスされるわけです。そのような微妙な問題を監督から教えてもらって、その都度壁にぶちあたって悩んだりしたんですが、そこから面白さがさらに芽生えて、がんばろうって気持ちになれたんです。
とはいえサッカーは団体競技ですから、仲間との連係プレーなんですね。息が合っていないとうまくいかないことが多いですが、うまくプレーできたときは大きな喜びというものが生まれてきます。僕はさみしがりやってこともあるんですが(笑)、みんなで一緒になってやるってことが好きでサッカーを選んだと思うし、コミュニケーション一つで、サッカーの局面が変わるので、そこが面白いところです。個人個人の技術力だけじゃない部分があるんです、サッカーには。人と人との繋がりもサッカーの奥深さのひとつです。
ワールドカップメンバーは色々なチームから招集されているんですが、普段はなかなか話したりできないんですね。ですから、メンバーが集まったときには極力、お互いのコミュニケーションを取るようにしていました。それがいいプレーにも繋がっていくんだと思います。
福西 崇史さんからのワンポイントアドバイス
ボールと常に触れ合っていることが全ての基本
(2)100%力を出すために体調管理をすること・・・試合では全力を出し切ることが大事です。ですが、体調が悪いとそれもうまくいきません。そのためには試合に向けて、日頃の食事や睡眠も含めた体調管理をしっかりすることです。自分のコンディションが悪いと、団体競技のサッカーにおいてはミスを犯しやすくなります。体調管理ができていないと、チームメイトにも迷惑をかけることになります。
(3)ステップワークを常に養うこと・・・野球や卓球でもいえることですが、どこにボールが飛んでくるとか、落下地点はどこだとかを瞬時に感覚で掴んでいるんです。体が自然とその方向に向かっていく。それにはステップワークが大事だと思うんです。小さい頃に鬼ごっこしたり、かくれんぼしたりというのも役に立つと思うんです。突発的に体を動かしますからね。ですから、常に体を動かすってことをやっていてほしいです。それが積み重なって、必ず役に立ちますから。
※この記事は2010年1月に取材したものです。プロフィール等は取材時点のものですので、ご了承ください。
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