小学校4年生の時にテレビアニメを見て、バレーボールに憧れたのが始めたきっかけですね。でも、練習は楽な方に逃げることばかり考えていました。 本当の意味で、真剣になれたのは中学1年の新人戦でした。でも、練習不足で相手チームに狙われてばかり。「自分のせいで負けたんだ」とすごく落ち込んでいると「練習した者だけが、落ち込んだり反省したりするんだ!」と一撃。まるで、目からウロコでしたね。周りを見ると、さぼらずにコツコツやってきた仲間たちが活躍していることに改めて気付きました。それからは、必死で練習しましたね。すると、今まで上がらなかったボールが上がるようになり、頑張ることによって、ひとつひとつ結果が表れてきました。 そんなある日、雑誌に日立の山田監督が載っていました。近くだったということもあって、思わず手紙を書きました。「どうすれば、上手になるのでしょうか」と。でも、この手紙が大きなチャンスとなり、異例ながら中学時代から毎日、日立の練習に参加させてもらいました。ローリングのしかたからオーバーパスのやり方、ウエイトトレーニングに食事のこと、メンタルな部分まで、親切に教えていただきました。まさに、バレーボールの英才教育ですよ。だから、八王子実践高校へ進学したことも、みなさんに引いてもらったレールに乗って、ただ必死に走り続けていくことでしたね。 八王子実践高校では、普通の高校生活は送ってなかったと思います。私は、高校3年で日本代表に入ったので、練習と試合の毎日で、ワールドカップをはじめほとんど海外遠征に出てました。そのせいで、クラスメートにはいつもノートをとってもらったりして、みんなに支えてもらった高校時代でしたね。 普段の生活は学校の中にある寮だし、食事から洗濯まですべて自分たちでやりますから、遊びに出かけたという思い出もなかったなぁ~。特に高校生らしい思い出はなかったけど、バレーボール以外にも高校時代に身につけたことは多かったと思います。たとえば、目覚ましなしで起きられる技とか、洗濯のコツなど。高校の授業では華道や茶道があったりして楽しかったですね。バレーボールをしながら、社会人として、女性として、マナーや協調性を教わった気がします。 |