清水 邦広選手
バレーボール選手(パナソニック パンサーズ所属)
全日本代表
清水 邦広選手
バレーボール選手(パナソニック パンサーズ所属)全日本代表
PROFILE
1986年8月11日生まれ。福井県出身。小学生よりバレーボールを始め、中学時代からスパイカーとして全国を目指す。福井工業大学附属福井高等学校を経て、東海大学に進学。20歳の時に日本代表に選出、2007年のワールドカップに出場、2008年は最年少の21歳で北京オリンピックにも出場した。卒業後はパナソニック パンサーズに入団、2009年のワールドグランドチャンピオンカップでは、全日本男子32年ぶりの国際大会の銅メダルを獲得し、ベストスコアラー賞も獲得した。またV・プレミアリーグでも優勝、最高殊勲選手賞、スパイク賞、ベスト6を獲得。現在もチームの、そして全日本のオポジットとして活躍中。清水 邦広選手の学生時代は・・・
バレーで全国を目指すんだという思いが強かった
中学生になってからは、バレーボールへの思いも少しずつ変化してきました。それまでは遊びの気持ちが大きかったのが、県下では優勝を争うような強豪校のバレーボール部だったのでモチベーションも高く、全国を目指すんだという思いが日増しに強くなっていきました。それだけに厳しさもありました。監督もすごく厳しい方で、バレーボールの基礎をみっちりとたたき込まれたと言えますね。でもこの中学時代の基礎練習こそ、後々、バレーボール選手としてやっていくうえでの基盤作りになったことは間違いありません。
そして次のステップになったのが、福井工業大学附属高等学校のバレーボール部でした。全国でベスト8に入るような強いチームでしたが、何より自分たちで考えるバレーボールが監督の指導方法でした。個人がどう動くか、チームがどのように戦うかを監督と相談しながら決めていくようなスタイルです。選手たちにとって、バレーボールがすごく楽しいと感じながらプレーできたことは大きな力になったと思います。僕にとって、小学校、中学校、高校とそれぞれ違った指導者の下で確実にステップアップしていくことができたと感じています。楽しさと厳しさ、そして考える力を学びました。
東海大学からパナソニックへ、そしてオリンピックへ
日本代表として出場できたことは、最高の経験に
僕には中学・高校時代、どうしても勝てなかったチームがありました。それは、現在チームメイトの福澤達哉選手のバレーボール部でした。インターハイや春高バレーなど、全国一になるチャンスのある大会では、全て福澤選手のいるチームに負けているんです。だから、どうしても福澤選手のチームに勝って全国一になりたかった。そのためには彼が進学した中央大学だけはやめようと思って、東海大学を選びました。彼の学校とは高校時代から練習試合も多く、ジュニアの全日本選抜でも一緒だったので仲のいい友達であり、最高のライバルでもありました。僕にとっては素晴らしいライバルがいたということは、すごく恵まれていたと思います。彼に勝ちたいと思う気持ちが僕のモチベーションとなり頑張れた、そして大学2年の時に念願の優勝を果たすことができました。
初めて日本代表に選ばれたのは20歳の時です。それまでは世界と戦う機会なんて無かったので、最初の頃は圧倒されっぱなしでしたが、先輩たちのサポートやアドバイスもあって、2008年の北京オリンピックには日本代表としてコートに立つことができました。日本男子はしばらくオリンピックへの出場機会が無かったのですごく嬉しかったのですが、結果を残すことはできませんでした。でも、世界のトッププレーヤーたちと大きな舞台で戦えたことは最高の経験です。
卒業後、パナソニック パンサーズに入団したのは、日本代表の先輩方も多く、レベルの高い練習ができると思ったからです。そして2009年のグラチャンバレーでは国際大会で32年ぶりに銅メダルを獲得することができ、このチームに来て良かったと実感しました。
清水 邦広選手からのワンポイントアドバイス
妥協せず、できるまで反復して自分のものにする
(1)ランニング・・・下半身を鍛えるにはすごく効果的なトレーニングです。パスやレシーブで瞬時に反応する動きや、スパイクやブロックのジャンプ力を鍛えるには、まずは下半身の強化が重要です。
(2)パス・・・試合でも基礎となるアンダーパスとオーバーパス。どのような体勢でも正確なパスができるように、コンビを組んであらゆる角度や高さのパスを正確に相手に返せるように練習します。
(3)レシーブ・・・どんなコースにでも対応できるレシーブは、大きな強みです。コースを読み、どんなボールでも拾うことを心がけて練習しましょう。
(4)スパイク・・・まずは簡単なボールを思いっきり打つことを心がけてください。そして強力なスパイクを打つためには、フォームやタイミングも体で覚えるようにしましょう。
(5)ブロック・・・コースとタイミングを合わせるには、繰り返し練習することが一番です。
(6)ゲーム・・・基本の練習の次は、チームでゲーム形式の練習をしましょう。実践で動きやタイミングを身につけるようにします。
他にも個々の弱い部分を強化するために、それぞれのトレーニング法があると思います。僕は筋肉を付けたくてマシーンを使ったり、腹筋・背筋などを特に鍛えるようにしていました。でも練習で大事なことは、一日一日、目標を作り、取り組んでいくことだと思います。今日の練習でできることは、やり残さないという気持ちで頑張ってください。
※プロフィール等は2014年2月時点のものです。
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