有名人スポーツワンポイント講座
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近藤 亜美選手
近藤 亜美選手
女子柔道選手 三井住友海上女子柔道部所属
リオデジャネイロオリンピック48kg級銅メダリスト
Profile
1995年5月9日生まれ。愛知県名古屋市出身。5歳から地元の道場に通い柔道を始め、小学校2年時に大石道場に移った頃から頭角を現し始める。5年時に全国小学生学年別柔道大会40kg級で優勝するなど、小学校時代に獲得した金メダルは100を超えていた。大成中学に進むと大石公平氏や大石いずみ氏の指導を受け、3年時には全国中学校柔道大会48kg級で優勝、大成高校1年時には全日本カデ、世界カデにおいても全試合を一本勝ちして優勝を飾った。この頃から世界大会でも優勝するなど好成績を収め、2013年のベルギー国際柔道大会ではジュニアの部、シニアの部で優勝した。3年時にはインターハイで優勝、続くグランドスラム東京でも優勝を飾り注目を集めた。2014年、高校を卒業すると三井住友海上に所属。8月には初めて出場した世界選手権において19歳で優勝、日本女子では4人目の10代での世界チャンピオンとなった。また10月には世界ジュニアでも優勝し、同一年にシニアとジュニアの世界タイトルを獲得した初めての選手となった。そして2016年にはリオデジャネイロオリンピックで銅メダルを獲得。2020年の東京オリンピックでも活躍が期待されている。

※プロフィール等は2018年3月時点のものです。

近藤 亜美選手の学生時代は
子供の頃から、私のやる気は悔しさから灯が付くタイプだった
近藤 亜美さん写真  私の父は学生相撲をやっていたので、子供には本当は相撲をやらせたかったようです。でも兄は「相撲は嫌だ」と柔道を始めて小学校に上がる頃には大会で優勝していました。そんな兄の金メダルを欲しがったのが私で、兄には「欲しかったら自分で取ってこい」と言われたのが、柔道を始めるきっかけになりました(笑)。地元の道場に通い始めたのが5歳の時で、始めて1週間ぐらいで大会に出たんです。もちろん負けましたが、すごく悔しくて必死で練習するようになりました。子供の頃から私のやる気は、悔しさから灯が付くタイプみたいで、試合で負けたり、年上の子にいじめられたりしたら「なにくそっ」と思って必ず見返してやりたい思いが子供ながらにあったようです。また、私が通っていた道場では子供のランクで帯の色が違って緑が一番強いんです。小学校5年生で出場した初めての全国大会で、優勝したら緑帯だと言われて、緑帯が欲しい一心で優勝しました。私のモチベーションって物欲だったんです(笑)。でも厳しかった父に褒めてもらうのが一番嬉しかったです。そんな父に一番怒られたのは、試合に負けて「辞める」と言ったときです。負けて終わるのは絶対に駄目という考えで、「勝ち逃げしろ」と言われました。
 中学生になると柔道部に入り、道場に通うのは週に一度くらいになりました。ところが大成中学・高校はまだ新しい学校で、部員も少なく指導者もよく替り、強豪校に比べたら恵まれた環境とは言えなかった気がします。ただ先輩は厳しかった。ある意味、先輩が後輩を指導するという体制ができていて、先輩の言うことは絶対みたいな雰囲気がありました。だから、とにかく先輩に食らいついていくという練習でした。また私の場合は、小学生の時から通っていた道場の先生がコーチだったことと、兄が通っていたことで大成への進学も当然のように決まっていました(笑)。

高校卒業後に三井住友海上へ、そして初めてのオリンピックに
銅メダルは嬉しかったけど、悔しさの残るオリンピックだった
近藤 亜美さん写真  今振り返ると中学・高校時代は、柔道しかしていなかったです。普通の女子高校生のような時間は無かったけど、自分なりには楽しい学生時代だったと思います。もちろん辞めたいと思ったことも何度もありましたが、高校1年生で初めて世界カデ柔道選手権大会(15歳から17歳の選手による世界大会)に出場し優勝したことで変わっていきました。初めて日の丸を背負っての試合だったし、その世界大会で勝てたことで「もっと上を目指したい!」という柔道への純粋な意欲が湧いてきました。そして、この世界カデを境に国際大会への出場も多くなっていきました。でもまだ自分の中にオリンピックという存在は形になっていなかったと思います。
 オリンピックを意識したのは社会人になってからです。2014年に三井住友海上に入り、その年の世界選手権で初めてシニアでの世界チャンピオンを経験しました。この優勝で「もしかしたらオリンピックに手が届くかも」と思えたからです。この頃にはジュニアとシニアの両方に出場していましたが、特にシニアに上がって感じたことは外国人選手のフィジカルの強さでした。そして肉体的な強さに加えて、勝つことに対してすごくハングリーに向かってくるんですよ。国によって違う社会背景があって、生活がかかっていることからくるアグレッシブさだと思いました。それは日本人にはない部分かもしれません。特に2016年のリオデジャネイロオリンピックでは強く感じました。
 今までにもたくさんの国際大会に出場し、多くの外国人選手と試合をしてきましたし、戦うメンバーもほとんど同じという感がありました。でも違うのは「オリンピック」という最高のブランドが付いていること。それこそがプレッシャーだと感じました。3位決定戦で戦ったモンゴルの選手にしても、それまでの国際大会とは違う数倍のアグレッシブさがあって、この試合に賭けているんだと伝わってきました。その試合に勝てたことは嬉しかったけれど、やはり悔しさの残るオリンピックでした。日本人選手として柔道の銅メダルでは納得いかない、それがオリンピックなんです。この悔しさは、次の東京で晴らすしかありませんね。

近藤 亜美選手からのワンポイントアドバイス
柔道家に天才はいない!努力の積み重ねこそが強くする
近藤 亜美さん写真  私が感じる柔道の面白さは、やはり勝負だというところです。たった二人で競い合うスポーツですが、相手が何を仕掛けてくるかわからない緊張感もあります。でも勝負に勝つ喜びは何物にも代えがたいと感じています。では勝つためには、やはり練習しかありません。むかし父は「柔道選手に努力家はいるけど、天才はいない。稽古を積み重ねて結果を出すだけ」と言いました。やはり練習が上達への一番の近道だと思います。私の高校時代の練習を参考にしてみてください。
(1)受け身・・・これは柔道の基本なので、受け身はしっかりと練習してください。柔道は対人競技なので相手の技が読めないときもあります。そんなときでも受け身をしっかりと身につけていれば、怪我の予防にもなります。
(2)打ち込み・・・まず最初にするウォーミングアップ的な練習メニューでもあります。技の形を反復動作を繰り返して身につけていきます。技をかけるときの動き方を覚える効果的な練習です。また二人でやるときには、技をかけたときの相手の反応を確認しながら覚えるのも大事なことです。また息を上げるようなスピード打ち込みなど、高校時代は、練習の最初と最後にやっていました。
(3)乱取り・・・お互いに技を掛け合う練習で、実際に試合を想定して行う実践的練習です。柔道では中心となる練習です。打ち込みで身につけた技を、この乱取りで試していきます。実際の試合を想定して4分(ジュニアでは試合時間は4分で行われます)を数本こなすようにしていました。
(4)寝技の乱取り・・・立ち技だけでなく寝技の練習も柔道には欠かせません。抑え技や絞め技など、攻めと防御の両方を磨きます。

どんなスポーツでも練習はハードだと思いますが、きつい練習を学生の間に経験しておくことも私は大事だと思います。技の上達はもちろんですが、厳しい練習をしてきたという自信にもなるからです。皆さんも努力を積み重ねて、技を磨いてください。

近藤 亜美選手からのメッセージ 夢中になれる目標があれば、人は強くなれる
近藤 亜美さん写真  リオデジャネイロオリンピックが終わって以来、もう4年後の2020東京オリンピックのことしか考えていません。金メダルを取れなかった悔しさはもちろんですが、やはり自国開催ということで一層思いも強いです。今度こそ、攻めの柔道で金メダルを取りに行きます。それを色んな方にも見て欲しい。やっぱりリオは遠かったから(笑)。
 子供の頃に兄のメダルを欲しがって始めた柔道ですが、勝つことの嬉しさ、負けることの悔しさを教えてくれたのも柔道でした。そして努力することの尊さも知りました。何度も辞めたいと思い、その反面、父に褒めてもらいたいといつも思っていました。そんな厳しかった父が2013年のグランドスラム東京で優勝した時、「俺から言うことは、もう何もない」と言ってくれたとき初めて父に認められたと思いました。どんなメダルよりも嬉しかったかもしれません。
 私は柔道に出会い、一生懸命になれたことで、いろんな事を克服できたと思っています。やはり目標って大事なんです。夢中になれる目標があれば、人は強くなれる。そして努力を続ければいつか夢は叶うと信じています。皆さんも素敵な目標を見つけてください。きっと学生生活がもっと、もっと楽しくなるはずです。
 
 
 
 
 
 

※プロフィール等は2018年3月時点のものです。

大野 将平選手
大野 将平選手(柔道選手)
挑戦する楽しさが、きっと人生の選択肢を増やしてくれる
平岡 拓晃選手
平岡 拓晃選手(柔道選手)
自分のルールを作って頑張ってみるのもいい
松本 薫選手
松本 薫選手(柔道選手)
自分の中で目標をしっかりと持つこと
上野 順恵選手
上野 順恵選手(柔道選手)
自分の得意技を、見つけてください
井上 康生さん
井上 康生さん(元柔道家 シドニーオリンピック金メダリスト)
今の自分がいるのは、周りの支えがあってこそ
谷本 歩実選手
谷本 歩実選手(柔道家 北京オリンピック金メダリスト)
五感や喜怒哀楽を極めていって欲しい
吉田 秀彦さん
吉田 秀彦さん(柔道家 バルセロナオリンピック金メダリスト)
何かに打ち込むことが、人生のプラスになる
野村 忠宏選手

2008年9月

野村 忠宏選手(柔道家 オリンピック金メダリスト)
勝つためには強い思いが必要!
瀧本 誠選手
瀧本 誠選手(柔道家 シドニーオリンピック金メダリスト)
夢中になれるものが、ひとつあればいい
古賀 稔彦さん
古賀 稔彦さん(柔道家 バルセロナオリンピック金メダリスト)
僕にとって柔道は、自分の成長を感じることができるもの。
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